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「朝鮮国連代表部」

 国連人権委員会に参加するためスイスを訪れた総聯代表団。ジュネーブの空港に降り立った一行を迎えてくれたのは、朝鮮民主主義人民共和国国連代表部の書記官だった。

 朝鮮代表部は国連人権委員会の討議の場で、拉致問題にかこつけて過去の罪行を抹殺しようとする日本政府に対して、法的責任を認め、謝罪し、補償するよう重ねて指摘してきた。その最前線で活躍する書記官が、わざわざワゴン車に乗って出迎えてくれたのだ。

 日本軍「慰安婦」問題、遺骨問題など日本の過去清算や、朝鮮学校と生徒らに対する差別の是正を求めるためにやってきた一行にとっては、とても心強い味方の登場だった。

 書記官を含めた代表部の人々は、国連での活動だけでなく、身の回りのことにまで気にかけてくれた。休日には観光ガイドを買って出て、ベルンにある大使館に招待し食事ももてなしてくれた。スイス滞在中に誕生日を迎えたメンバーのお祝いまでしてくれた。

 代表部に招待されたときは大使まで出迎えてくれて、朝鮮料理でもてなしてくれた。その宴会は朝鮮の歌や演奏、踊りなどで楽しく行われた。祖国にいるかのようだった。

 大使や書記官らは恐縮する一行に、「われわれは兄弟。自分の国、自分の家だと思ってくれ」と温かい言葉もかけてくれた。

 祖国訪問時に「異国の地で苦労する在日同胞の方々…」というフレーズをよく耳にするが、まさに代表部の人たちこそ、その言葉にふさわしい人たちだ。

 米国や一部のNGO団体が、自国での人権蹂躙には眼をつぶり、「人権問題」をうんぬんして朝鮮を攻撃し政府の転覆を図るなか、朝鮮の尊厳を守るために日々たたかう代表部。

 「国連で活動するのに朝鮮新報は必要不可欠。これからも必ず同行して報道してほしい」

 記者自身がもっとも力を与えられた。(泰)

[朝鮮新報 2005.4.12]