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「総連結成50周年在日同胞大祝典」 参加者の声

同胞社会の持つパワー実感

民族料理に舌鼓をうちながら話に花を咲かせる同胞たち

 年度に朝大に編入した。64年から今日まで総連事業の一部分を担ってきた。総連がなければ現在の自分はない。そんな総連が結成50年を迎えた。この間は感慨深い時期であった。しかし、残念な感も否めない。64年度から大阪朝高で教鞭をとったが、質的な面では向上したものの、量的な面で朝鮮学校の規模が縮小している。自分自身、反省する点が多い。これからも総連の活動、在日朝鮮人運動で中心は民族教育だ。これを守っていかねばならない。(崔宣、朝鮮奨学会代表理事、64)

 娘たちが東京朝高を卒業した後、足が遠のいていたが、久しぶりに来てみた。来る道すがら右翼の街宣車が止まっていて腹が立ったが、ここへ来ると笑顔がいっぱいで安心した。日本の人たちにももっと見てほしい。自分たちが住んでいる周りの人たちとの交流が大切だ。(内野茅花、千葉・主婦、夫は朝鮮人、67)

多くのアトラクションが用意された子ども広場

 こんなチャンスはなかなかないが、今回初めて来て見て明るく、にぎやかなのに驚いた。朝鮮と言えば日本のテレビで流れている映像から暗いイメージだったが、ここへ来て、みなさんよく話してくれるし、なにしろ元気だ。(ダルトア・ミリアン、在日フランス人、週刊誌「レクスプレス」の取材通訳のため初めて在日関連のイベントに参加、33)

 困難な状況にあるにもかかわらず、そんな困難にも負けない姿に感動した。北の問題をめぐって、「いじめ」が横行しているにもかかわらず、東京のど真ん中でこんなイベントができるなんて、総連の人はすごい。民団の人もこういう集まりに参加したら、見習う点が多いだろう。(権徹、フォトグラファー、韓国生まれ。現在は日本で活躍、38)

 厳しい状況下でこれだけの人間が集まる。総連にまだまだ力があると感じる。
 いろいろ言いたいことはあるが、過ぎ去ったことを言っても仕方ない。日本という差別がまん延する世の中で在日同胞が力を合わせて生きていくためにも、総連はなくてはならない存在だ。団結してこそ生きていける。(李東成、渋・世商工会理事長・非専従、54)

総連の50年の歴史を振り返った写真展に見入る同胞

 ギャラも払わないでこれだけ動員できるのだから、総連の組織力はすごい。久しぶりに大勢の朝鮮人に会えてうれしい。捨てたもんじゃない。舞台で歌を歌いながら、会場を見渡すと子どもたちの姿が目についた。こういう子どもたちがいるから大丈夫。(朴幸枝、長野、47)

 僕の持論だが、ウリサラムとして生まれて日本で生活している中で、ウリサラムの権利を獲得していかなければならない。同じような匂いのウリサラムが集まる。みんな楽しく過ごす。これは「血」だと思う。総連がなければ、権利も獲得できなかった。いろいろ言われているが、こうして人と人とのつながりができるのも、しゃべる場があるのも、総連がありウリハッキョがあったから。(徐栄錫、東京・江戸川、会社員、41)

関東5県から多くの同胞がつめかけた

 久しぶりにこんなに同胞が集まったのを見て、やっぱりすごいと思った。こんな情勢なので来る前は少し怖かったが、朗らかな雰囲気の中で同胞たちが楽しそうにしているのを見て安心した。自分の子どもたちが大人になってもこういう雰囲気が味わえるよう、組織を守っていきたいと思った。(李林順、さいたま市、36)

 今日の行事を通じて、在日同胞の力、組織の力を改めて感じた。情勢が厳しいなかでも同胞がたくさん来て盛大に行われたので安心した。結成60周年、100周年を迎えても、これまで同様、組織が同胞とともに歩んでいることを願っている。(李先玉、町田市、50)

 準備は本当にハードだったが、同胞たちのいきいきした姿に力を与えられた。新しい世代である自分たちが、同胞、民族のために貢献できる人材に育たなければならないと思った。これからも同胞や組織との関わり合いをもっと密にして、組織と同胞社会に貢献していきたい。(朴龍一、朝大・文学歴史学部3年)

熱戦が繰り広げられた囲碁大会

 本当に来て良かった。こんなに集まるとは思わなかった。行こうか、行くまいか迷って来なかった同胞もきっといると思われるが、そこに問題があると思う。もっと横のつながりを深めないと。それでも、これだけの同胞が集まるのを見て、やっぱりみんな同胞が好きなんだと思った。(朴英哲、千葉西部、32)

 総連の生きていく力強さを感じた。「朝鮮人生産工場」である民族教育は本当にすごい。同じアジアの一員としてもっと歴史を深く学び共存していく社会を創らねば。(遠藤浩、東京世田谷、60)

 民族教育を受けてないが、自分の子どもは朝鮮学校に送りたい。朝鮮学校を卒業して活躍する人たちを見ると本当に羨ましいと思うし、簡単に日本人にはなれないから…ニュースでは悪いイメージばかりだけど来ると来ないとじゃ全然違う。もっとこういうイベントを通してアピールしていかないといけない。私たちはいつも迷ったときに正しい方向にそっと背中を押してくれる存在を待っている。(金由美、東京世田谷、37)

大抽選会で見事特等の自動車を当てた慮潤植さん(左、朝大1年)とオモニの李景淑さん

 子どもたちのためにと(売り上げを学校に寄付するため30、40代の)若いオモニたちを中心に昨日は朝9時から夜10時まで、今日は早朝6時から仕込みをした。各300個ののり巻き、素麺が瞬く間に完売した。あるオモニが「ここは日本じゃないみたい」と言ったことがとても印象的だった。(康年才、女性同盟足立支部委員長・非専従、55)

 総連結成50周年を祝う意義深いこのイベントでノレチャランに出場できてとてもよかった。今日は「同胞感謝のマダン」だが、今日をきっかけにもっと同胞たちのための仕事をしていきたいと思う。
 われわれセセデがこれからも組織を守っていかなければという思いを新たにした。(鄭城守、朝青西東京・南部支部委員長、専任)

好評を博した同胞マジシャン安聖友さんのマジックショー

 神戸からはるばる来てよかった。「ここに来れば仲間と会える」と思わせる総連の力はすごいと思う。(「美恵、学生、22)

 朝大生の歌がよかった。
 彼らのやる気が歌に現れていたと思う。自分も力をもらった。(朴一樹、足立在住の日校生)

 こんなに多くの同胞がここに集まって楽しく一日を過ごすのを見て、同胞社会の持つパワーを実感できた。この同胞社会を理論と知識で支えられる人材にならなければと思う。(李大洪、朝大研究員)

 「韓国」への留学経験はあるが、在日については今まで知らなかった。今日は、どんな歴史があるかを知るために来た。在日同胞がこんなにたくさん集まったことで、すごい力が生まれるのだと実感している。(江東区在住の日本人、24)

同胞障害者の音楽サークル「Tutti」の公演も行われ

 甥がシルム一般の部で入賞した。民族性を守っていくために学校、地域などでサークルを作ってみたらおもしろいと思う。(高義甲、神奈川、67)

 天気がとても良く同胞もたくさん集った。大成功ではないか。新しい世代が、新しい感覚で斬新に準備をしている。(金清、西東京、60)

 在日とふれあう機会が少ないが、親、子供と3代そろって一緒に行事に参加してみたらいいものだ。子供たちが信念、アイデンティティーをもって育ってほしい。(黄哲守、荒川、32)

 感慨無量だ。写真展示会を見て自分が歩んできた道が間違いなかったと確信した。涙が出た。(李五龍、神奈川、69)

[朝鮮新報 2005.6.2]