top_rogo.gif (16396 bytes)

祝典支えた「ブルーシート」

 5月29日に多くの同胞らが集い催された総聯結成50周年在日同胞大祝典。会場となった東京朝鮮中高級学校は老若男女で大いににぎわった。当日、スタッフ専用ポロシャツに身を包んだ準備委員たちの顔は真っ黒に日焼けしていた。

 なかには鼻の皮がむけているものもいた。こんがり焼けた顔を眺めながら「あの日々」のことを思い出した。「あの日々」とは、準備委員会のメンバーたちが大祝典の会場作りに汗を流した日々のことである。かくいう私も準備委員の仲間と2日間だけ共に汗を流した。その時の事が今でも時々思い出される。イルクンらの笑顔を思い浮かべるたび、彼らの「道険笑歩」の精神が頭をよぎる。

 全面が人工芝で覆われた鮮やかな東京朝中高の運動場には、イベントステージが設営され、テントが立ち、椅子が秩序よく並んでいった。それらを青のブルーシートが「支えた」。この会場には準備委員らの汗と努力が染み込んでいた。

 主に関東地区のイルクン、朝大生らを中心とした「祝典式場特殊創作部隊」は連日の炎天下、朝9時から夕方まで板の張り付け、ステージの設営等の作業に没頭した。全面に施された1万数千枚の板をドリルで釘付けし、段差をベニア版で平行にする作業を主にしていたあるイルクンの技術は、2日目にはすでに職人レベルに達していた。

 みな、それほど無我夢中で没頭していた。そして会場ができ上がった。

 華やかな舞台の裏には必ずさまざまなドラマが生まれる。現場で奮闘するイルクンたちの姿はいまだに目に焼きついており、彼らの姿から感じることがたくさんあった。現場に彼らのような人材がいるからこそ、総聯組織の存在があるのだと心から感じる。

 祝典の翌日は2日連続の雨だった。その雨の中、彼らの手により、準備日数の半分で会場は元の姿に戻った。その姿を直接見られなかったのが残念だ。(東)

[朝鮮新報 2005.6.14]