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女性同盟大阪・吹田 95年から北大阪初中に寄付

一口1000円運動から

同胞たちの支えがあってこそのウリハッキョ。写真は今年4月の北大阪初中の入園、入学式

 女性同盟大阪・吹田支部では、北大阪朝鮮初中級学校の財政確保のため1995年から毎年約30万円を寄付している。

 同支部が「学校にお金を寄付しよう」と募金運動をはじめたきっかけは、学校運営が困難なため財政問題がつねに論議されてきたからだ。

 95年当時、同支部常任委員会でこのような話が上がった。

 「夫が毎日飲むビールと自分たちのコーヒーを一日だけ我慢すれば、月に1000円はどうにかできるはず」

 冗談っぽく交わされた話が本当の話になった。以後、分会の同胞らと学父母OBなどの協力で毎月、1000円を集めるようになった。

 また、5月の連休に行われる「中ノ島まつり」、11月の「生協まつり」などで総聯支部の協力のもと、女性同盟支部が売店を出し、朝鮮料理を販売。年末にはごま油を売り、得た収益金を学校に手渡すようにした。

 女性同盟支部の張順香委員長は、「同胞たちは学校のためなら苦労をいとわない。年に50万円も集まったときもあった」と話す。

 3年前からは、1口3000円運動に変えた。また、昨年からは学校で始まった1口1000円運動にも協力していこうと呼びかけている。

 現在、吹田支部で運営されている街かどデイハウス「吹田トンポマウル」。01年4月に開設され、今年で5年目になる。ここで過ごすハルモニたちも今年4月からお金を寄付し始めた。

 「生活が大変なハルモニたちなのに、それでも寄付してくれる気持ちがとてもありがたい。1世同胞たちのウリハッキョに対する愛情はとても深いものがある」

 95年当時から募金運動をしてきた朴澄子さん(62)は、「ハッキョを守るという思いしかありません。民族教育の代を継いでいかなければ」と語る。

 張委員長は、「とにかくこの事業を続けていきたい。『学校のためなら共にやっていく』という同胞たちがいるかぎりです」と笑顔で語った。(c)

[朝鮮新報 2005.6.20]