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京都府朝鮮人強制連行真相調査団が遺骨調査、府に要請

浮島丸事件の備忘録発表も

 京都府朝鮮人強制連行真相調査団の柳球采代表らが1日、京都府庁を訪れ、朝鮮半島出身者の遺骨問題での積極的な調査を要請した。応対した総務部次長に山田啓二知事あての申し入れ書を提出した。

 申し入れ書は、日本政府が朝鮮に対する40年間もの植民地支配について真摯な反省と過去の清算を実施していないと指摘。京都府知事引継書(1945年6月)記載の強制労働跡地の調査、遺骨調査がなおざりにされているとし、浮島丸爆沈事件を含む強制連行犠牲者の遺骨調査を積極的に行うよう訴えた。

 また京都調査団は同日、府庁記者クラブで記者会見を行い、備忘録「浮島丸爆沈60周年に際して」を発表した。

 備忘録は、事件の経過と内部爆破の証拠などについて言及し、日本政府の謝罪と賠償、全容の解明と遺骨の調査、収集を訴えている。

 1945年8月24日、京都・舞鶴湾で発生した浮島丸爆沈事件では、強制連行被害者とその家族ら524人が犠牲となった。日本政府は米国爆撃機が投下した機雷に触れたのが原因だと発表したが、調査団などの調査で、船内で爆発が起きたとの証拠が挙がっている。「爆発の直前、日本兵がボートで逃げた」との証言もある。北南朝鮮にも被害者、遺族がおり、調査を進めてきた。【京都強制連行調査団】

[朝鮮新報 2005.8.11]