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兵庫朝鮮人強制連行調査団 県に「徹底した調査を」要求

 兵庫県朝鮮人強制連行真相調査団の梁相鎮・朝鮮人側団長をはじめとする代表らは9月29日、兵庫県庁を訪れ、朝鮮半島出身の強制連行犠牲者の遺骨調査を徹底的に行うよう求める、井戸敏三知事あての要望書を提出した。

 要望書は、遺骨の実態調査を行っている総務省が6月に各自治体に送付した「情報提供依頼」に対して、兵庫県が回答した調査結果を開示するよう求めている。また、遺骨と犠牲者に関する情報、資料をすべて公開すること、県内の寺院などに調査を要請すること、継続して調査を行うことなど9項目からなっている。

 県によると、総務省からの依頼をうけ各市町(神戸市を除く)に確認したところ、相生市と揖保郡新宮町からのみ報告があったという。調査団が6月から独自に県内1091カ所の寺院に情報提供を呼びかけたところ、半数近い回答があり、新たに3寺院で遺骨や記録が確認された。また、日本の敗戦直後の記録などによると、県内で少なくとも110数人(5人の遺骨は返還)が犠牲となっている。【兵庫支局】

[朝鮮新報 2005.10.11]