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大阪体協結成60周年 盛大に記念祝賀宴 「継承、発展を決意」

 在日本朝鮮人大阪府体育協会結成60周年記念祝賀宴が4日、東天紅(大阪市中央区)で約320人の在日同胞体育人、日本の体育関係者らが参加し盛大に行われた。祝賀宴では60年の間、さまざまな分野で尽力してきた功労者らが紹介され、一方で大阪朝鮮高級学校の各部を支える若い世代らが決意を述べるなど、1、2世から3、4世までが集う華やかな会となった。また、日本の各協会との交流を今後も促進していくことを参加者らは確認し合っていた。

高体運動かした大阪

日本卓球協会と大阪卓球協会のメンバー。右から2番目が江口さん

 大阪体育協会が結成されたのは1945年12月21日。府下の在日同胞たちへのスポーツ普及を目的にした。今では11の種目別協会、3つの連盟、9つの体育団を持つに至った。全国大会に出場するほどに成長したママさんバスケットボールの「オンマーズ」、大阪社会人リーグのトップで活躍する大阪闘球団の「千里馬」、バレーボール団、蹴球団など社会人チームの活躍は目覚しい。

 また、大阪朝高サッカー部、ラグビー部、ボクシング部が全国大会に出場。その裏には、大阪在日スポーツ界の発展を支えてきた在日体育人らの努力があった。とともに尽力してくれたのが日本のスポーツ関係者らでもある。

約320人が集まり盛大に行われた祝賀宴

 舞台ではまず、日本卓球協会・名誉副会長の江口富士枝さんら関係者らが紹介された。江口さんは女子卓球の元世界王者だ。

 江口さんは語る。「卓球が好きで続けてきたけど、在日の方たちとつながりを持ちこうやって呼んでいただけるのがとてもうれしい」。また、「91年、千葉・幕張で行われた世界卓球選手権で統一チームとして出場したコリアの活躍が忘れられない」と熱く語った。

 大阪バレーボール協会のメンバーらも紹介された。

 日本バレーボール協会・貝塚ナショナルトレーニングセンター長の粥川昌さん。

 大阪朝高バレーボール部が90年、高体連の府大会辞退を余儀なくされた問題が起こった当時、全国高体連のバレーボール専門部の部長だった。

 「朝鮮高級学校にも同じチャンスを与えようと真剣に取り組んだことを思い出す。大阪での動きが高体連を動かした。当時、日本バレーボール協会の強い後押しもあって、全国大会への門戸が開いた。あとは大阪朝鮮高校のバレーボール部が全国大会に出場してくれればいいですね」

「力」は若い世代へ

参加者らの前で決意を述べる大阪朝高ボクシング部(上)とサッカー部員たち

 大阪体育協会を支えてきた歴代会長らの姿もあった。17代目会長の金泰坤さん(69)。金さんが会長時代、分会対抗ソフトボール大会が大阪で始まった。

 「大阪の体育団事業、祖国からの代表団が来た時の歓迎事業がとても盛んだった。祖国と日本とのスポーツ交流の土台が促進された時期だった」

 大阪の在日スポーツ関係者らが積み重ねてきた「力」は、若い世代へと着実に受け継がれている。

 大阪体育協会の一つの自慢−それが大阪朝高のスポーツサークルの目覚ましい活躍ぶりだ。

 舞台に上がったボクシング部コーチの宋世博教員(23)と来年3月の全国選抜大会出場を決めた金在鴻選手(2年)。金選手が、「全国大会で朝鮮民族としての誇り、朝高の名をとどろかせます」と話すと「いいぞ!」と割れんばかりの拍手がわき起こった。

 大晦日、全国高校サッカー選手権大会1回戦に出場する同校サッカー部も紹介された。マイクを向けられた安泰成主将。「5年前の借りを返すため必ず1勝します。同胞たちの期待に応えたい」と力を込めた。

 「先輩体育人らの愛族愛国の伝統を引き継いで統一時代の要求に合った組織となるよう力を注いでいきたい」―大阪体育協会・李宇眞会長の図太く、力のこもったあいさつには熱い決意がにじみ出ていた。(金明c記者)

[朝鮮新報 2005.12.8]