top_rogo.gif (16396 bytes)

「笑い」の力

 来年の尼崎初中創立60周年を輝かせようと、「兵庫県下ウリハッキョをひとつにつなげる」ため、兵庫県を西から東へ走った「24時間マラソン」(総距離111Km)。走破した朝青西宮の5人と尼崎初中教育会のランナーに密着取材した。密着といっても記者は車に乗って、ランナーを見守り追っただけだったが。

 スタート前、6人のランナーたちは「約束事」をしたという。「決して弱音をはかないこと」。悲観的になったら完走できない。走っている間、「ポジティブ、ポジティブ」を連発し、常に声をかけ合い励まし合っていた。

 ランナーたちが訪れたハッキョ、支部では教員、同胞らの手厚い歓迎を受けた。多くの仲間が111Kmを走る間、彼らを見守った。2日間、付きっきりで車の運転を担当した朝青員は、距離が開いていく各ランナーの間を車で何往復もして水を供給するなど、サポートにあたった。

 マラソン終了後、ランナーを「支えた」朝青西宮が変わったという。朝青員らの支部への愛着がさらに深まった。兵庫全体に影響を及ぼしていくだろうと思った。

 それにしても、いろいろなものが詰まった「24時間マラソン」だった。最後まであきらめない気骨、母校への愛校心、肌で感じた同胞愛、限界を超えたときの笑顔、深まったきずな…。完走後、「感無量。本当に楽しかった」と、こぼれた笑顔が今も目に焼きついている。取材中、それぞれの想いを抱き、ひとつのことに向かって走っていく彼らのうしろ姿が、頼もしく見えた。

 そのあらゆる場面に「笑い」があった。ランナーに共通していた「楽観」。それは、各地域の取材先でも感じたことだった。あらゆる難関を克服していくうえで、大事なことだと痛感した。

 2006年の同胞社会においても、「笑い」がすばらしい力となっていくだろう。(東)

[朝鮮新報 2005.12.27]