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〈総連に対する政治弾圧−強制捜索〉 朝鮮出版会館襲撃 暴力的に封鎖、総連に対する政治的弾圧の一環

 日本の警察当局は14日、科協に対する強制捜索を口実に朝鮮出版会館を封鎖し、約5時間にわたって会館内の業務を中断させる行為を敢行した。警察当局は弁護士の再三にわたる立会い要求を完全に無視したばかりか、病人や妊婦をも入れなくした。

弁護士の立ち会い拒否

午前9時過ぎ、突然なだれこんできた警察官らに強く抗議する各団体の職員ら

 警察当局は13階建ての出版会館建物のわずか一部屋を捜索するのに100人以上の警察官を動員した。

 警察当局は「捜索理由を明らかにせよ」「わざと騒動を起さないでほしい」という出版会館側の断固とした抗議を無視し機動隊を発動させた。不純な政治的目的をもって敢行しようとする捜索に対し、会館を守ろうとする職員らを捕まえ、首を締め引きずり倒し、暴力的に押しかけ、入口を封鎖した。

 機動隊は電動のこぎりや斧、棍棒、警棒で武装し、職員らを威嚇した。会館内のある女性事務員は、斧で殴られそうになった。手足に傷を負った職員も多い。若い男性職員らは、服を引き裂かれ、めがねや所持品を破損させられた。

 また、機動隊は会館入口にバリケードを張り、2重、3重にならんで封鎖し、会館前の歩道も通れなくした。さらに、約20台の車両で会館を囲み、物々しい雰囲気を煽り立てた。

 そればかりか、長時間が過ぎたので女性が手洗いに行けるように責任者に取り次いでほしいと再三要求したが、報告しに行った警官は5分後に来るといい残して2度と戻ってこなかった。

43点押収

 捜査官らは、午前10時13分から午後1時22分まで、科協の黄附^会長一人だけを立ち会いさせ、科協事務所内を捜索し、被疑事実と何の関連もないコンピュータ、会議録、ネームプレートなど43点もの各種資料を押収した。

 会長が捜査官に対し「関係のない物は持っていくな」と指摘すると、ある捜査官は関係の有無は自分たちが判断すると言いながら手当たり次第、押収しようとした。

朝・日友好に水差す

押収物を運び出そうとする警察官

 被疑事実と何の関係もない総連の傘下団体に対する強制捜索は、総連のイメージを曇らせ、総連と在日同胞を離間させようという明らかな政治的弾圧であり、朝・日友好親善に水を差そうとする陰謀である。

 この日、警察官と公安関係者らは早朝から会館周辺を巡回しており、テレビ局を含む記者たちも9時前から会館入口に待機していた。大々的な演出で周辺住民ら日本市民の総連に対するイメージを悪くさせようという意図が明々白々だ。

 看過できないのは、公安部と一部極右新聞が結託して、拉致問題と総連を関連させようとしていることだ。

 日本のメディアは「総連の不正が明らかになるだろう」「病院関連施設に日本市民が監禁されていた」としながら何ら関係のない総連を誹謗中傷している。

 日本警察当局の不当千万な会館襲撃に各地同胞、活動家らは怒りの声を上げている。

[朝鮮新報 2005.10.15]