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〈月間平壌レポート〉 太陽節、目白押しの行事

 【平壌発=李松鶴記者】4月の平壌は、さまざまな花が咲き始め1年のうちでもっとも過ごしやすい季節である。また、金日成主席の誕生日、太陽節を迎え、4月の春親善芸術祭典をはじめとする文化行事や「万景台賞」国際マラソン大会などのスポーツ行事が目白押しで、華やかさと活気に満ちている。

4月の春祭典一色

好評を博したロシアコサック舞踊団の公演

 金日成主席誕生70周年を迎えた1982年から毎年行われ、今年で23回目を迎えた4月の春親善芸術祭典。今年も世界各国から集まったアーティストたちが平壌大劇場、青年中央会館をはじめとする市内の8つの劇場で公演し、観衆から好評を博した。

 アーティストの中には朝鮮を初めて訪れる人が多く、一様に「町並みが整然としていて美しい」「人々がとても親切で好感が持てる」と好印象を抱いていた。また、芸術そのものについても「朝鮮のアーティストの水準は予想以上に高い」と賛辞を惜しまなかった。

 祭典期間、各劇場の公演模様はテレビで放映される。それとともに、祭典に参加した外国アーティストたちが万景台学生少年宮殿や主体思想塔など市内や妙香山などを参観したニュースも逐一流され、まさに祭典一色となる。

 祭典には、外国のアーティストとともに金剛山歌劇団をはじめとする海外同胞芸術団も参加している。

約1万鉢の金日成花で埋めつくされた金日成花展示会会場

 平壌市民は、「外国の芸術団の公演もいいが、やはり言葉や情が通じる海外同胞芸術団の公演の方が見ていて共感できる」そうだ。

 祭典の他にも、中央美術展覧会、国内3大スポーツ大会の一つである「万景台賞」などの行事が連日行われた。

 13日からは第7回金日成花展示会も開催。全国各地から送られてきた約1万鉢もの金日成花が会場を埋め尽くした。

 平壌市内の主な通りには、梅や杏、柳などの木が植えられているが、梅や杏はこの時期にいっせいに花が咲き始め、通りの雰囲気は一変する。

 気候的にも一番過ごしやすく、休日ともなると、市民らが大同江や普通江のほとりでくつろいでいる姿を見る機会が多くなった。

施設の建設も盛ん

 今年の経済建設で国家的に力を注ぐことになった農業分野でも、春を迎えて本格的な作業が始まった。

 二毛作を積極的に取り入れている朝鮮では、2月末から麦などの穀物を植え、5月からは田植えが全国的に始まる。4月の主な作業は苗床作りで、新聞やテレビでは苗床作りの重要性を訴えながら、技術的なアドバイスを積極的に行っている。

 一方、白馬−鉄山水路の建設も急ピッチで進んでおり、当初の予定を大幅に前倒し完工できる見込みが立った。同水路が完成すれば、農業に大きく寄与することになる。

 白馬−鉄山水路の他にも大安親善ガラス工場や金津江発電所など、経済と人民生活に直接的に関連する施設の建設も盛んで、党創建60周年、祖国光復60周年を実際的な成果をもって迎えようという人々の意気込みは高い。

 朝米間の核問題を取り巻く情勢は依然厳しいものの、人々は「最後に勝つのはわれわれだ」という信念を持って力強く、かつ楽観的に日々を過ごしている。

[朝鮮新報 2005.4.28]