南の民間団体 大同江パン工場を訪問 「南同胞の情熱に応えたい」 |
4月1日から生産開始
5月30日〜6月2日に平壌を訪問したリ・ミヘ委員長を団長とする南のウリキョレ(わが民族)一つになる運動本部(運動本部)女性委員会代表団は1日、同本部が支援している大同江パン工場を訪問した。同代表団は今回、北の子どもたちにも栄養価が高くておいしいパンを提供するため、運動本部が推進しているパン工場事業本部代表団も兼ねていた。 代表団のメンバーは、同工場のロ・ミョンイル支配人や労働者から生産状況などについての説明を聞く一方、今月22日に仁川港から北に送られる予定の設備の問題などについて協議した。 代表団を迎えたロ支配人は、「まだいろいろな問題はあるが、私たちが作っているこのパンはただのパンではなく、同胞たちの愛国と統一に対する情熱の結晶。同胞たちの情がこれからも伝わるようにと、パンの名前を『玉流』(オンリュ)と名付けた。みなさんの情熱に応えるためにおいしいパンをこれからもたくさん作っていく」と語った。
これに対しリ団長も、「南にいる約5000人の後援者を代表して感謝する。帰ったら北の人々の思いを後援者に伝える」と述べた。 また、同行したソン・ミフィ執行委員長は、「北の予防医学が発達しているという話は聞いていたが、衛生面にこれだけ神経を使っているとは思わなかった。工場を出入りする際には、すべての人が室内用の靴と衛生服を着用するばかりか、作業場の入口には殺菌用の洗面台も設置されていた」と感想を述べながら、「パン工場の生産はまだ始まったばかりだが、いつの日かパンで統一を成し遂げようという私たちの手で、平壌だけでなく北の至るところに南北の子どもたちが一緒に食べられるパン工場を建設したい」と語った。 科学者旅館の横に位置する大同江パン工場は昨年9月、北側の民族和解協議会のパク・ヨンフィ女性部長とリ・ミヘ委員長が意向書を作成した後、11月に合意書を交換。4月1日からパンの製造に入っている。 代表団は滞在期間、国際子どもデーの行事に参加したほか、平壌産院、金正淑託児所、蒼光幼稚園などを見てまわった。 [朝鮮新報 2005.6.9] |