6者会談をめぐる最近の動き |
5月8日 朝鮮外務省スポークスマン、「米国が朝鮮を主権国家と認め、6者会談の枠内で双務会談を行う準備ができていると報道が伝わっているので、それが事実であるのかを米国側と直接会って確かめ、最終的な決心をする」との立場表明 11日 朝鮮外務省スポークスマン、5メガワットの実験用原子炉から8000本の使用済み燃料棒を取り出したと言明 13日 米国務省のデトラニ6者会談担当大使、朝鮮の国連代表部を訪れ、朝鮮を「主権国家」と認める方針を直接対話で初めて明言 14日 北南閣僚級会談北側代表団長の権浩雄内閣責任参事、南側首席代表の鄭東泳・統一部長官に北南当局間実務会談のために北側代表団を送るとの電話通知文 16日 開城で北南当局間の実務会談(〜19日)。6.15共同宣言発表5周年祭典(平壌)に北南当局代表団派遣、第15回閣僚級会談の6月21〜24日ソウル開催を決定 24日 朝鮮外務省スポークスマン、13日に米国務省代表がニューヨークの国連代表部を訪れ、「主権国家」容認と「侵略の意思がない」などの立場を公式に伝達したことを認める。「米国側の態度を引き続き注視し、時が来ればわれわれの立場を、ニューヨーク接触ルートを通じて公式に伝達する」と言明 6月2日 朝鮮外務省スポークスマン、チェイニー米副大統領が朝鮮の最高首脳部に対する妄言を吐いたことと関連し、「朝鮮に6者会談に出てくるなというのと同じ」と非難。「米国は『暴政の前哨基地』発言を撤回し、会談の再開に必要な名分と条件を作らねばならない」と指摘 3日 朝鮮外務省スポークスマン、ブッシュ米大統領が記者会見で最高首脳部を「先生」(ミスター)と呼んだことを注視すると指摘 6日 デトラニ大使とフォスター朝鮮部長、ニューヨークの朝鮮国連代表部で朴吉淵大使、韓成烈次席大使と会談。朝鮮側が「核保有国」としての認知と相応の処遇を求める(朝日新聞6月8日付報道) 8日 朝鮮外務省スポークスマン、ラムズフェルド米国防長官の朝鮮を刺激する発言を非難しながら、「米国が(6者)会談再開の条件と環境を整えるべきだというわれわれの要求をいかに受け入れるかだ」と強調 10日 韓米首脳会談で6者会談再開問題論議 17日 金正日総書記、6.15民族統一大祭典参加のため訪北した鄭東泳・統一部長官を盧武鉉大統領特使として会見した席で、米国が朝鮮を認め尊重しようとする意思が確かなら7月中にも6者会談に出られると述べる 21日 第15回北南閣僚級会談(〜23日)。北側は「米国がわれわれに友好的に対すれば一発の核兵器も持たない」と明言。共同報道文に「朝鮮半島の非核化が最終目標」と明記。雰囲気が整えば実質的措置を取るとも指摘。南側50万トンの食糧支援(借款方式)明記 22日 米、WFP(世界食糧計画)を通じた5万トンの対朝鮮食糧支援を表明 30日 鄭統一部長官が訪米。チェイニー副大統領、ライス国務長官らと会談(〜3日) 30日 全米外交政策協議会主催のセミナー、ニューヨークで開催(〜7月1日)。朝鮮側からは李根外務省米国局長、米国側からデトラニ大使が参加。セミナー後、李局長は「6者会談に参加するわれわれの立場は明白だ。われわれをして6者会談に出られる名分を立ててほしい」として、「暴政の前哨基地」発言の撤回要求 7月9日 6者会談団長の金桂寛朝鮮外務省次官とクリストファー・ヒル米国務省次官補が北京で接触。米国側は、朝鮮が主権国家であることを認め、侵攻の意思がなく、6者会談の枠内で双務会談を開く立場を公式に表明。朝鮮側は、米国側の立場表示を「暴政の前哨基地」発言撤回と理解し6者会談参加を表明。25日からの週に開催で朝米が合意 10日 ソウルで北南経済協力推進委員会開催(〜12日)。双方の持つ資源、技術などを結合させ新しい方式の経済協力事業を推進することなど12項目で合意 10日 ライス国務長官訪中、胡錦涛主席、温家宝首相、李肇星外相、唐家璇国務委員らと個別に会談。長官は12日に日本、13日に南をそれぞれ訪問し外相らと会談 12日 鄭統一部長官、6者会談で朝鮮が核放棄に合意すれば、南が独自に200万キロワットの電力を直接提供する「重大提案」を公表 13日 金正日総書記、胡錦涛中国主席の特別代表である唐家璇国務委員と会見。総書記は、朝鮮半島の非核化は金日成主席の遺訓であると述べ、6者会談が予定どおりの期日内に再開されるよう願い、会談で積極的な進展があることを期待すると言明 14日 南、米、日の6者会談首席代表が協議 19日 中国外務省、第4回6者会談を26日から北京で開くと発表。期間は定めず 19日 ブッシュ米大統領、6者会談再開を歓迎する意向表明 [朝鮮新報 2005.7.25] |