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アジア陸上参加の北の選手、協力団 南の人々と交流 「この道進めば統一に」

 「ウリキョレ(わが同胞)ひとつになる運動本部」(キョレハナ)の主催により、アジア陸上選手権に出場した北の選手、青年学生協力団メンバーとの交流の集いが4日、仁川専門大学体育館で開かれた。「われわれは一つだ」「わが民族同士! 祖国統一!」などのスローガンを叫びながら、北の選手団、協力団、南の市民や学生ら参加者たちは渾然一体となっていた。

 集いに先立ち、会場となった体育館前の広場では、北の歌に合わせて協力団のメンバーたちがフォークダンスを披露。南の大学生を誘って踊りを教えるなど、始まる前からすでに和気あいあいとした雰囲気に包まれた。

 集いの中心は北南の文化公演。

 あいさつした仁川キョレハナのカン・グワン常任代表は、「この場所には60余年の祖国分断の苦痛と民族分裂の悲哀もない」としながら、「形式と名目に関係なくわが同胞がひとつになった姿を作ろう」とアピールした。

 金日成社会主義青年同盟青少年教育指導局のホン・ジョンチョル副局長は「祖国統一運動は過去の地域的分散性を克服し、北と南、海外を包括する挙族的な運動へと発展しており、一部階層の範囲を脱皮し、各界各層を網羅した大衆的運動へと拡大している」と評価した。

 学生代表もそれぞれ発言。仁川大のリ・ソニ総学生会長は「5年前には夢にも考えられなかったことが、あまりにも自然に実現している」と話し、金日成総合大学のキム・ヨンシムさんも「いまの時期、6.15共同宣言の旗を高く掲げて祖国統一の活路を開いていくうえで、北と南の青年学生たちの担う使命と任務は非常に大きい」と指摘した。

 青年学生協力団の公演では、統一の歌だけでなく、南でもよく知られた「青春」「口笛」などの歌も披露された。「セタリョン」を歌ったあるメンバーが、客席から男性参加者を引っ張り出して一緒に踊り始めると、場内は拍手と歓声に包まれた。

 北の選手の中で人気の高かったのは、マラソンのハム・ボンシル選手。南の参加者のサイン攻勢に合いながらも、明るい表情で応じながら、「まだ祖国が分断されたままではないか」と残念そうに話していた。

 協力団メンバーと話をしていた大学1年生のキム・ヨンジュンさんは「直接会って話ができるなんて思ってもみなかった」「統一は始まったのではなく、すでに進行段階にあることを実感した」と語っていた。協力団メンバーの一人、金星学院のリ・ランさん(19)も、「統一して心置きなく話がしたい」と感想を述べた。

 青年学生協力団団長の呉正勲・金星学院院長は「南の人たちの歓待に感謝している」「この道を進めばそのまま統一に行き着きそうだ」と感慨無量の様子だった。

[朝鮮新報 2005.9.6]