朝鮮代表団団長の崔秀憲外務次官は２２日、第６０回国連総会で演説し、朝米間の核問題を対話と協議を通じて平和的に解決しようとする朝鮮の立場は一貫していると述べ、朝鮮政府はこれまでと同様、朝鮮半島の非核化を実現するために粘り強く努力すると強調した。

　団長は、最近北京で開かれた第４回６者会談で、朝鮮はその一貫した最終目標である朝鮮半島の非核化を是非とも実現しようとする原則的で公明正大な立場と雅量を持って真しに問題の討議に臨むことにより、あらゆる挑戦を退けて朝鮮半島の非核化が大枠で合意されるようにしたとし、次のように指摘した。

　現段階において基本中の基本は、米国がわれわれの平和的核活動の権利を実質的に認める証拠となる軽水炉を一日も早く提供することだ。朝鮮は今後、行動段階において米国がどのように動くのかを綿密に注視するであろう。

　国連が国際平和と安全保障、経済社会発展のための使命を全うするためには、新世紀の要求に即して改革されるべきだ。ここにおいて何よりも重要なことは、国連憲章の目的と原則に合わせて国連中心の多務主義を実現することだ。

　国連安全保障理事会の改革は、国連加盟国の絶対多数を占める非同盟、その他発展途上諸国の代表権を十分に保障する原則に基づいて実現されるべきであり、他国に対して働いた過去の犯罪を誠実に清算せず、逆に侵略の歴史をわい曲し、地域情勢を対決の局面へと導く日本の常任理事国入りを絶対に許してはならない。

　人権機関の改革において、こんにち最高の人権侵害行為である国家主権の侵害と人権の政治化、２重基準、選択性の終息を急務かつ最終目標とし、国連安保理の改革のように国連加盟国の代表権を十分に保障する原則が徹底的に順守されるべきだ。

　朝鮮政府は今後も自主、平和、親善の理念のもとに朝鮮の自主権を尊重する世界のすべての国との友好、協力関係をいっそう強化することにより、平和で繁栄する新しい世界を建設しようとする国連加盟国の努力に積極的に貢献するであろう。（朝鮮通信）

［朝鮮新報 2005.10.3］