top_rogo.gif (16396 bytes)

ア太委代弁人が談話 現代との事業全面検討

 朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)スポークスマンは20日、南朝鮮の現代グループが金剛山観光事業を主導してきた現代峨山の金潤圭副会長を解任したことを非難する談話を発表し、次のように指摘した。

 今回の事態は単純に現代グループの内部問題、一企業の経営と人事権に関わる問題としてのみ見ることはできない。

 それは、現代とわれわれとの関係は言うまでもなく、北南経済協力事業の全般に影響を及ぼす慎重な問題になっている。

 現代事態を問題視するのは何よりも、金剛山観光に対する南朝鮮人民の念願を重視しているからだ。

 同族間の和解と団結を増進し、民族共同の繁栄を達成するための北南協力事業で金剛山観光事業はその象徴となっている。

 現代事態を問題視するのはまた、われわれと現代間の信義を重んじているからだ。われわれと現代の関係は経済論理を超越して同胞愛から出発した信義に基づく信義を優先した格別な関係である。

 そのような信義があったからこそ、われわれと現代との協力事業はこの間さまざまなう余曲折を経ながらも絶え間なく継続することができたし、現代側の観光代金未払い問題が提起された時も、われわれは金よりも信義を重視し、金剛山観光事業を中断することなく継続するようあらゆる誠意を尽くした。

 金潤圭氏を除去することにより、結局は現代グループの創業者で北南経済協力事業の開拓者である鄭周永名誉会長と鄭夢憲会長までも辱めた。

 今や、現代が信義も全て捨て去ってしまった状況のもとで以前のようなわれわれの協力対象になるかという問題が提起される。したがってわれわれは現代との全ての事業を全面検討し、再調整せざるをえなくなった。

 今、上程されている開城観光についても、現代とはこの事業を到底できなくなり、やむをえず他の対象と観光協議を推進していくしかなくなった。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.10.25]