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金正日総書記、訪朝した胡錦涛総書記と会談 親善、協力のいっそうの発展確認

 朝鮮労働党総書記である金正日・朝鮮国防委員会委員長の招請により、中国共産党中央委員会総書記の胡錦涛・国家主席が10月28日から30日まで朝鮮を公式親善訪問した。中国共産党中央委員会政治局員候補で党中央委員会書記局書記の王剛・辧公庁主任、中国共産党中央委員会の王家瑞対外連絡部長、李肇星外相、中国共産党中央委員会政策研究室の王滬寧主任、中国共産党中央委員会対外連絡部の劉洪才副部長、廖暁淇商務次官、中国共産党中央委員会総書記辧公室の陳世炬主任とそのほかの随行員が同行した。金正日総書記は平壌空港に出向き胡総書記一行を歓、送迎した。

金正日総書記は10月28日夕、胡錦涛総書記の訪朝を歓迎し、木蘭館で宴会を催した [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 金正日総書記と胡錦涛総書記との会談が28日、平壌で行われた。

 全体会談には、朝鮮側から朴奉珠内閣総理、崔泰福党書記、姜錫柱第1外務次官、朴南基党中央委部長、国防委員会の金養建参事、林景萬貿易相、金泰鐘党中央委国際部副部長、崔鎮洙・駐中朝鮮特命全権大使が参加した。

 中国側からは、党中央委書記局書記の王剛・辧公庁主任、王家瑞党中央委対外連絡部長、李肇星外相、党中央委政策研究室の王滬寧主任、武東和・駐朝中国特命全権大使、党中央委対外連絡部の劉洪才副部長、廖暁淇商務次官、党中央委総書記辧公室の陳世炬主任とそのほかの随行員が参加した。

 会談では両国の情勢を相互通報し、両国間の親善、協力関係をいっそう拡大、発展させることと、共同の関心事となる一連の問題について幅広く深みのある意見を交わし、討議されたすべての問題で見解の一致をみた。

 全体会談に続き、単独会談が行われた。

 会談は同志的で真しかつ親善的な雰囲気の中で行われた。

 同日、朝中間の経済技術協力に関する協定が平壌で調印された。

 金正日総書記と胡錦涛総書記が調印式に参席した。

 両国政府を代表して林景萬貿易相と廖暁淇商務次官が「朝鮮民主主義人民共和国政府と中華人民共和国政府間の経済技術協力に関する協定」をはじめ各協定文に署名した。

木蘭館で宴会

 金正日総書記は同日夕、胡錦涛総書記の訪朝を歓迎して木蘭館で宴会を催した。

 宴会では金正日総書記が演説した。総書記は、今回、胡錦涛総書記が直接朝鮮を訪問したのは、中国の新中央指導集団が朝中関係の発展をどれほど重視しているのかをはっきり示すことになると指摘。常に朝鮮人民の偉業に心からなる支援を惜しまず、今回、近代的な大規模ガラス工場を無償で提供してくれた中国の党と政府、人民に謝意を表した。

 また、中国共産党第16期第5回総会が成功裏に行われ、有人宇宙飛行船「神舟6」号の打ち上げが完全に成功したことを祝賀した。

 総書記は、朝鮮人民の心の中に深く根を下ろした中国人民との兄弟的友誼の情は、いかなる天地風波の中でも変わらないし、朝鮮労働党と政府は、両国の革命先輩の崇高な志と熱い心血が秘められており、両国人民の繁栄と幸福のための共同の富となっている朝中親善を強化、発展させるために努力すると強調した。

 宴会で演説した胡錦涛総書記は、中朝親善、協力関係をいっそう深く発展させるため、中朝双方が高位級の往来をよりいっそう密接にして意見交換を強化し、交流の分野を拡大させて協力の内容を豊かにし、貿易と経済協力を推し進めて共同の発展を促し、国際舞台で積極的に協力して共同の利益を守っていこうという点で合意したと指摘した。

 また、中国の党と政府、人民が中朝親善を高度に重んじており、中朝親善を強化、発展させていくことが戦略的方針であると強調した。

「アリラン」も観覧

10月29日、平壌のメーデー・スタジアムで大マスゲーム・芸術公演「アリラン」を観覧する胡錦涛総書記(左)と金正日総書記 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 胡錦涛総書記は28日、到着書面演説を発表したほか、錦繍山記念宮殿を訪れ金日成主席に敬意を表した。同日、友誼塔に花輪を進呈した。

 29日には大安親善ガラス工場を参観。金正日総書記が同行した。同日夕には、メーデー・スタジアムで、金正日総書記とともに大マスゲーム・芸術公演「アリラン」を観覧した。

 一方同日、最高人民会議常任委員会の金永南委員長が胡総書記の宿所を表敬訪問した。胡総書記は同日、竜山農場を参観した。

 胡総書記は30日、金正日総書記に感謝電を送り、「金正日総書記と温かく友好的な会談を行い、新たな情勢のもとで中朝親善、協力関係をいっそう強化する問題と共同の関心事となる国際、地域問題について虚心坦懐に深みのある意見を交換し、広範な共同認識を遂げた」として、訪問の成果に満足の意を示し、総書記と朝鮮の党と政府、人民の歓待に謝意を表した。

 労働新聞28日付は「伝統的な朝中親善は絶え間なく強化発展する」と題する社説を掲載し、「(今回の訪問が)歴史的時期と政治的重要性からして重大な意義を持つ」「朝中親善を新たな段階へと引き上げる歴史的な契機となる」などと指摘した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.11.2]