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人民軍板門店代表部が対応措置 米軍側が合意無視

 既報のように、朝鮮人民軍板門店代表部は2日、スポークスマン談話を通じて、米軍側が板門店会議場区域と軍事境界線一帯の情勢を意図的に緊張させていることについて指摘し、米軍側が板門店会議場区域で数十年間守ってきた双方の合意と慣例を引き続き無視する場合、対応措置を取らざるを得ないということを明白にした。

 1957年10月28日、双方は板門店会議場区域における緊張緩和と安全維持に寄与する目的のもとに軍事境界線上にある「軍事停戦委員会会議室」を参観対象として共同利用することで合意したが、米軍側は最近、これを無視してわが方参観者が「会議室」に入れないように出入り口を閉めたことにより、この区域の情勢を不安にし、双方間に極度の不信をかもし出している。

 これと関連して朝鮮人民軍板門店代表部の郭英勲大佐は9日、米軍側大佐につぎのような電話通知文を送った。

 わが方は、再三にわたって米軍側の拙劣かつ不当な行動が招く重大な結果について警告し、「軍事停戦委員会会議室」の北側出入り口を開けて双方の合意に忠実であるよう重ねて求めた。

 しかし、米軍側はわれわれの正当な要求に挑戦して1カ月がはるかに過ぎたこんにちまで「軍事停戦委員会会議室」の北側出入り口をそのまま閉めて、わが方参観者の板門店参観を妨げている。

 かつての教訓が示しているように、この区域はさ細な偶発的事件も予測できない重大な結果を招く先鋭かつ鋭敏な場所だ。

 にもかかわらず、米軍側はこの区域における行動秩序を規定した合意を無視し、その履行を放棄した。

 朝鮮人民軍側は次のような措置を取ることにした。

 第1に、板門店会議場区域軍事境界線上にある米軍側が管理する3棟の建物に対する点検、補修のため米軍側の人員と車両、機材が軍事境界線を越えてわが方地域に入ることを許可しない。

 第2に、米軍側が軍事境界線わが方地域に設置した設備の利用と補修を禁止する。

 わが方は、米軍側が電話通知文を受けた時から48時間以内に「軍事停戦委員会会議室」の外のわが方地域に設置した設備の稼動を中止するよう求める。

 指摘された時間が過ぎても設備の稼動を中止しない場合、わが方は主動的に必要な措置を取ることになる。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.11.12]