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ソウルで全国労働者大会 3万人が参加 非正規職の権利保障を

 労働者の権利改善を要求して焼身自殺した全泰壱さんの命日にちなんで13日、全国労働者大会がソウル光化門教保ビルディング前で開かれた。3万人の参加者らは「全泰壱烈士継承、非正規職権利保障法争奪、新自由主義世界化反対」を唱えた。

 10回目となった今大会のメインテーマは非正規労働者(アルバイトなど)の権利保障。全国民主労働組合総連盟非常対策委員会のチョン・ジェファン委員長はこの日、11月22日から非常対策委員長をはじめとする18の連盟指導部と単位労組幹部を中心に国会前のろう城に入り、23日には全国15の地域で大衆的な決議大会を同時多発的に開くことを明らかにした。

 チョン委員長は大会の辞で、「この間、われわれは政権と資本にのみ責任を追及してきた。だが、これからは1500万人の労働者が自ら問題を解決しよう」としながら、「非正規職と正規職に区別があるはずはなく、事務職と工場職が別に存在するのか。ただ労働者階級という名前ひとつで労働者、民衆の新しい希望を作るために前進しよう」と、労働者陣営の団結を強調した。

 韓国労総のリ・ヨンドゥク委員長も「この間、民主労総の集会に限りなく連帯してきたが、いまはいつにも増して非正規権利保障法争奪が労働運動の確実な方向であるとの共感を十分に確認した」として、「労働者の権益擁護と要求条件を争奪するために韓国労総は民主労総とともに団結して連帯するだろう」と力強く語った。

 この日の大会では、釜山で開かれるAPEC首脳会談に反対を表明。民主労働党のクォン・ヨンギル委員長は貧富の格差を解消し無償医療と無償教育実現の先頭に立つことを明らかにした。クォン委員長はとくに、「貧富格差の犠牲者は農民だ」として、「政府が16日に誤った米交渉を強行処理した場合、政府は収拾不可能な事態に直面するだろう。これは全面的に政府の責任であることを明らかにしておく」と警告した。

 大会には国際自由労連をはじめ海外の労働運動関係者も参加し、民主労総との連帯を表明した。

[朝鮮新報 2005.11.15]