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〈論調〉 過去の清算延ばすほど罪大きくなる

 日帝が敗北した時から60年の歳月が流れた。

 日本に日帝の敗北から教訓をくみ取って新たな出発をしようとする意志があれば、すでに過去の犯罪行為に対して心から反省、しょく罪すべきであった。

 しかし、日本はこんにちも過去の犯罪に対して明白な謝罪と反省をしていない。日本の反動層は、過去の清算を必死になって回避しており、その責任から逃れようと卑劣に策動している。

 日本が誤った過去を心から反省するのは、他人のためよりも自身のために必要なのである。こんにち、日本は「国際貢献」をけん伝したり、国連安保理常任理事国入りという欲望を表している。

 とりわけ看過できないのは、日本が「拉致問題」を執ように前面に持ち出していることである。右翼勢力は「拉致問題」を引き続き世論化し、「拉致問題が解決されなければ経済制裁を加えるべき」だの、「拉致問題の解決なくして国交正常化も、過去の清算もありえない」としている。

 日本の過去の清算は国際法的義務である。過去の清算を執ように回避している日本の態度により、朝・日両国間に対立が引き続き深刻化している。

 朝・日敵対関係を解消し、関係正常化を実現する最善の方途は、日本が過去の清算を行うことだ。それを抜きにした朝・日間の敵対関係解消、関係正常化は期待することができない。

 日本が過去の清算を延ばすほど罪はさらに大きくなる。日本はこのことを肝に銘じ、自分のなすべきことをすべきである。(労働新聞22日付論説)

[朝鮮新報 2005.11.27]