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朝鮮外務省代弁人 バーシュボウ大使の妄言を非難 対話解決に関心ない米国

 朝鮮外務省スポークスマンは10日、バーシュボウ駐韓米大使の妄言と関連して朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 報道によると、バーシュボウ大使が最近、南朝鮮の記者クラブと「北朝鮮人権大会」でわれわれに対して「犯罪国家(政権)」「米国は金融制裁と関連した協議をしない」などの妄言を相次いで吐いたという。われわれはこの発言を通じて、何よりもバーシュボウが、自分が代表する国がいかなる国であるかということすら悟ることができないでいる悲劇的な事実に注目する。

 事実、犯罪政権について言うなら、まず米国を挙げるべきである。

 ブッシュ政権は、国連も国際法も眼中になく、白昼に主権国家を武力で占領してテロを助長し、国際的にも問題視されている白燐焼夷弾、劣化ウラン弾などの大量破壊兵器まで平然と使用して罪のない住民を殺害し、反人倫的犯罪を働いている犯罪政権である。

 ブッシュ政権のもと、世界の至る所に設置した米国の秘密収容所で行われた特大型の人権侵害と特殊技術まで用いた酷い拷問蛮行は、ファッショ的なヒトラー政権以来初めての凶悪な犯罪行為である。

 バーシュボウの発言からもう一つ強く感じられるのは、現米政府が完全な政治無知と虚偽、ねつ造のベテランで構成されているという事実である。

 われわれは最近、われわれの「不法活動」と関連して米国側が作成したという「資料」を綿密に検討してみた。それによると、すべての「資料」が完全にねつ造したうそであることが判明した。

 われわれは、貨幣を偽造したこともなく、いかなる不法取引に関与したこともない。

 現在、米国は6者会談共同声明の基本原則を一つずつ覆している。

 とくに、米国は朝米金融会談を破たんさせて6者会談を際限なく延長させ、共同声明の発表以降、朝鮮を核兵器で先制打撃する準備を急ぐことにより、対話を通じた核問題の解決には何の関心もないということを露にした。

 バーシュボウの妄言をはじめ、最近露骨になっているブッシュ政権の中傷キャンペーンは、われわれをして会談に出られないようにし、それを究極的な破たんへと導くため意図的につくり上げた脚本であることを実証するだけである。

 米国は当初から相互尊重し、信頼し、平和的に共存する基礎の上で核問題を解決しようとする考えが少しもなく、圧力政策だけを強行している。

 今後の6者会談再開と進展いかんは全的に米国の態度にかかっている。

祖平統代弁人も 敵視政策に変化なし

 祖国平和統一委員会(祖平統)スポークスマンは9日、バーシュボウ大使の妄言と関連して、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 米国が、第4回6者会談共同声明に反して金融制裁などでわれわれに圧力を加え、南朝鮮の親米極右保守団体までそそのかして反朝鮮人権騒動に狂奔しているのと時を同じくする大使のたわ言は、歴代の米国大使としても初めての暴言であり、われわれの尊厳と体制に対する耐えがたい挑発、冒とくであり、第4回6者会談共同声明の精神を根本的に覆す重大な事態である。

 彼の妄言は、朝鮮を圧殺しようとする米国の侵略的本性を再度はっきりさらけ出したものであり、6者会談の共同声明に判を押したにもかかわらず、米国の対朝鮮敵視政策が少しも変わっていないことを示している。

 米国のうんぬんする犯罪国家とは、一にも、二にも、三にも米国自身である。「テロ撲滅」の美名のもと、こんにち、世界を血の海に変え、南朝鮮を60年間も占領して朝鮮民族にあらゆる不幸と災難を被らせている最大の犯罪者がまさに米国である。

 そのように世界的な犯罪者が自主と正義で尊厳のあるわれわれに対して、あえて「犯罪国家」と言うことこそ鉄面皮な行為である。

 われわれは、米国大使の妄言を全同胞に対する一種の挑発的な「宣戦布告」と見なす。

 南朝鮮の各党、各派、各階層の人民は、朝鮮半島情勢を戦争の局面に追い込もうとする米国の危険な策動に警戒心を高めるべきである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.12.15]