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済州島で17回北南閣僚級会談 共同報道文を発表 和解、団合阻害する古い観念脱却を

新年に解決すべき問題を提案

 第17回北南閣僚級会談が14日、済州道で開かれた。

 会談には、北側から権浩雄・内閣責任参事を団長とする代表団員と随員が、南側から鄭東泳・統一部長官を首席代表とする代表団員と随員が参加した。

 会談では、北側代表団の団長と南側代表団の首席代表が各々発言した。

 北側団長は、今回の第17回北南閣僚級会談は今年の北南関係を総括、評価し、それに基づいて新年に行うべきことを新しくて有意義なものとして設計する契機になるべきだとし、まず今年の北南関係において収められた成果に言及した。

 北側団長は、一方では全同胞に失望と危惧を抱かせる苦しみもあったと述べ、双方はここから深刻な教訓をくみ取るべきだと指摘し、新年に北と南がともに解決すべきいくつかの問題に対する北側の提案を打ち出した。

 第17回北南閣僚級会談が16日に終了した。

 今回の会談では、わが民族の問題はわが民族同士力を合わせて解決していく自主的立場を確固と堅持し、6.15共同宣言を誠実に履行する時だけが北南和解と協力を促進させ朝鮮半島の平和と国の自主的統一を保証できることが重要に論議された。また、その実現のための実践的問題が真摯に協議された。

 会談では共同報道文が発表された。共同報道文は次のとおり。

 第17回北南閣僚級会談が2005年12月13日から16日まで済州道で行われた。

 双方は6.15北南共同宣言履行において新たな転機が整えられた今年の北南関係発展を肯定的に評価し、新年2006年には北南関係をより高い段階へと進展させねばならないとの共通した認識と意志から次のように合意した。

 1、北と南は6.15共同宣言の精神に沿って民族的和解と団合を阻害する対決時代の古い観念から脱却し、相手方の思想と体制を認め尊重しなければならないという点で認識を共にし、そのための実践的措置を取っていく。

 2、北と南は朝鮮半島の非核化のために第4回6者会談共同声明が速やかに履行されなければならないという点で見解を共にし、核問題が民族共同の安全と利益に合致すべく平和的に解決されるよう積極的に協力する。

 3、北と南は朝鮮半島における軍事的緊張緩和と平和を保障するための積極的で実践的な努力を傾ける。

 これと関連して双方は軍事当局者会談が新年に速やかに開催されるよう、それぞれの軍事当局に建議する。

 4、北と南は民族共同の利益と反映、民族経済の均衡的で統一的な発展のために北南経済協力を新たな段階へと拡大発展させる。

 @双方は、北南間の経済協力は民族内部の協力事業であるという原則の下、地域と業種、規模の面で投資と協力を拡大できるよう実質的な措置を取る。

 A双方は、開城工業地区の2段階開発と通行、税関通過、通信、東、西海線鉄道テスト運行などを速やかに推進しなければならないという点で認識を共にし、これを北南経済協力推進委員会を通じて協議し解決していく。

 5、北と南は旧正月を契機に人道主義事業を積極的に推進する。

 @双方は、2006年2月内に赤十字会談を開催し、相互が関心を示す人道主義問題を協議し解決する。

 A双方は、2006年2月末頃に離散家族、親せきの第4回画像面会を実施し、3月末頃には第13回離散家族、親せきの再会を金剛山で行う。

 6、北と南は民族武道であるテコンドーの統一的発展のために国際テコンドー連盟と世界テコンドー連盟の緊密な協力が実現するよう積極的に支援する。

 7、北と南は開城地区の歴史遺跡の世界文化遺産登録及び保存管理事業に互いに協力する。

 8、北と南は日本から取り戻した「北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)」を早い時日に元の所在地である北側地域に移す措置を取る。

 9、北と南は第18回北南閣僚級会談を2006年3月28日から31日まで平壌で行う。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.12.17]