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京都・ウトロ 27日の強制執行は中止 「予断許さない状況続く」

 京都地裁は27日にウトロ地区(京都府宇治市伊勢田町51番地)内の土地建物1軒に対し強制執行を行うとしていたが、ウトロの土地所有権をめぐって大阪高裁で係争中の前地権者側の異議申し立てにより、執行が中止されることになった。22日に京都地裁の執行官から住民側に正式に伝えられた。

 8月30日に明け渡しを求める公示書が張られて以降、体調を崩す住民も出た。異議申し立てが取り下げられない限り、控訴審の判決(11月9日予定)が下されるまでは強制執行されることはないが、「判決次第では問答無用で執行されかねない。予断を許さない状況が続く」と関係者は指摘する。

 住民らに即時、中止が知らされたが、予定通りウトロ地区では25日、「強制執行阻止!」緊急抗議集会が行われた。住民、支援者ら約400人がかけつけた。

 集会では町内会の金教一会長があいさつし、厳明夫副会長が経過報告を行った。また総聯、民団の各代表と南朝鮮のKIN(コリア・インターナショナル・ネットワーク)をはじめ日本市民ら支援者らが発言した。

 住民らも一人ずつ発言し、「これからもここで生きていく」「最後までたたかう」と訴えた。住民と支援者らは27日、宇治市に対して現地での実態調査を要請した。

[朝鮮新報 2005.9.29]