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南の農民 香港で街頭宣伝 「WTOは農業殺す」

 13日に世界貿易機構(WTO)の閣僚会議が開幕した香港市の中心街で14日、南朝鮮農民らが新自由主義の弊害を知らせる宣伝活動を行った。30人以上が集まれば集会と見なすという香港の法律に従い、この日は全国農民会総連盟に所属する30人以下で1つのチームを構成。計3チームが参加した。

 農民らは英語と中国語で「WTOは農業だけでなく人間も殺している」と書かれたビラを配った。ビラにはソウルでの米市場反対デモの途中で亡くなった農民についてや、新たな市場開放で農民の数が減少している状況が具体的に説明された。

 宣伝活動に参加した西山市農民会のソン・ウォンフさんは、「米国と超国家資本がWTO体制を操縦して食糧を武器化し、各国の食糧自主権を奪おうとしている」として「生存のためなら世界各地どこにでも行く覚悟だ。たたかいを通じてWTOを解体させるだろう」と声を高めた。

 香港市民らも「WTOに反対する韓国の人たちの立場を支持する」と語っていた。

 全農闘争団忠清南道連盟のリ・ジョンヒョン団長は「最後に残った米まで開放された状態でWTO会議を阻止できなければ、われわれの農業を守ることができない。だからここまで来た」と心情を吐露した。

 この日、市内ビクトリア公園の各所では「帝国主義戦争と略奪に対する抵抗」「地球化と食糧主権の代案」のテーマで国際民衆フォーラムが開かれた。南の農民たちはこれに参加したあと、民主労総員とともにWTO閣僚会議の主要議題であるサービス分野に反対するデモに参加した。

[朝鮮新報 2005.12.19]