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「平和友好米」400Kg 30年間途絶えることなく 北海道初中高に寄贈

北海道初中高の生徒たちと一緒に

 さる11月26日、山本玉樹・北海道在日朝鮮人の人権を守る会事務局長(北海道大学総合博物館資料研究所)ら一行5人が北海道朝鮮初中高級学校を訪れ、「平和友好米」400Kgを寄贈した。

 毎年11月末になると山本氏は、250〜300Kgの米を車に積み来校する。

 1976年から始まった「平和友好米」の寄贈は今年で30回目、30年を迎える。

山本玉樹さん

 北海道・長沼町に自衛隊の地対空ミサイル基地を建設しようとしていた国に対し、住民側は「自衛隊を違憲」として札幌地裁に提訴。原告全面勝訴の判決後、この広大な土地で収穫された米をどのように使うかが論議されたという。

 当時、総聯の活動に深い理解を示し、民族教育にも大きな関心を寄せていた山本氏(当時、北海道大学講師)は、この米を日朝友好と親善のために在日同胞の財産である朝鮮学校の生徒たちのために使おうと提起し、「平和友好米」寄贈が始まった。

 北海道初中高の教職員、生徒たちは11月26日、30年目を迎えて今年は400sにもなるたくさんの米を持って来校した山本氏一行を熱烈に歓迎した。

 生徒代表が歓迎と感謝の辞を述べたあと、それらの気持ちを込めて一行に花束を贈呈し、芸術公演を披露した。

生徒たちの温かい歓迎を受けた一行

 山本氏は、教職員と生徒たちに「平和友好米」を贈ることになった経緯を説明し、生徒たちのハラボジ、ハルモニたちが当時、在日同胞たちの権利獲得のためにどれほど闘い苦労したか、その子弟たちが今の朝鮮学校の先生たちであると一人ひとりその名前まで挙げながら説明した。

 教職員、生徒たちは、30年間の「平和友好米」に込められた想いと当時の在日1世たちの話を感銘深く聞いていた。

 毎年寄贈される「平和友好米」は、朝・日友好と親善を深め、連帯をより深いものにしている。

 また、4日には札幌市内に住む福原正和氏(小児科医)が小豆20Kgを学校に寄贈した。【北海道朝鮮初中高級学校】

[朝鮮新報 2005.12.24]