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古希迎える心境賀状に

農民作家 佐藤藤三郎さん

 昨年3月まで、本紙で「山あいの村から」を月1回連載した山形県狸森に住む農民作家佐藤藤三郎さんは、今年古希を迎える。

 「足腰にガタつきを感じるようになりました。30年間やらせてもらった部落の役員を引退します。それでその分の時間と使った神経を何に充てようかと考えています。ただし、鉛筆は手から放さず持ち続けます」と賀状に心境をつづった。

 すっぽり雪に埋まった狸森。昨年は度重なる台風と中越地震、そしてイラクへの自衛隊派遣、朝鮮との外交問題…。佐藤さんはこうした動きを見渡しながら、アジア近隣諸国との関係を正す前に、「国益」の名の下に行われているイラクへの自衛隊派遣が「日本の根なし草をますます促すことにしかならないことが、山間の村にいる私にはよくわかる」と嘆く。

 今年は自らの体験を通して「高齢者の暮らし」について、考えてみたいと言う。

[朝鮮新報 2005.1.12]