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大阪で2月11日から3日間 ミュージカル「豆もやしの歌」上演へ

ミュージカルの練習風景

 身近な在日コリアン一世がどんどん亡くなっていく。その波乱万丈の人生への熱い賛歌。ハルモニたちの愛を怒濤のように歌いあげるミュージカルがここにある。百人のパンソリで怒濤のように歌いあげ、胸に響くチャンゴ、テェグムの笛の音色…。

 2月11日から3日間、大阪で行われるミュージカル「ミュージカル・豆もやしの歌」の準備がいま、進んでいる。脚本は高貞子さん。「ハラボジのタンベトン」などの絵本作家でもあり、日本最大のコリアタウン大阪市生野区で創業46年の焼肉店「高橋」を営む女将。

 今度、オリジナルミュージカルを脚本化した高貞子さんは「戦前から日本に来て苦労して生きてきた彼・彼女たちの人生を一人でも多くの人に伝えたい。ささやかでもその人生への贈り物になれば」と語った。

踊りの練習に励む出演者たち

 演出は18歳の時のシナリオデビュー作「潤の街」や「アース」、南果歩主演の最新作「千の風になって」などの映画監督・脚本家でもある金秀吉。音楽実演は韓国で古典から現代曲までこなす実力派人気グループのスルギドゥン。音楽監督・作曲は同グループのリーダーであるイジュノが担当する。

 出演者はプロ、アマ、国籍、年齢を問わず、台本のイメージと、演技・歌・舞踊などのセンスを生かした実力派が選ばれた。

 舞台は神秘的な古典民族舞踊や、クライマックス場面で歌われる「百人のパンソリ」などの見せ場も盛り沢山ある。

 公演の呼びかけ人には、随筆家・岡部伊都子さん、東大教授・姜尚中さん、俳優・新屋英子さんらが名を連ねている。姜教授は「『豆もやしの歌』に参集する人たちの思いが一つになって、すてきなミュージカル劇になることを期待しています」とエールを送っている。

 金秀吉さんの話「私のデビュー作であった『潤の街』の映画化から15年。再び在日コリアンを『今この時の』日本と世界に向けて、そして、在日1世たちの恨と魂に向けて描いた原作、何と言ってもおもしろく、味わい深い『豆もやしの歌』に出会えた喜びを感じている」

 日時:2月11日(祝)、開演:18時30分。

 12日(土)開演:13時30分。開演:18時30分。

 13日(日)開演:17時。

 チケット:5000円、(前売)、5500円(当日)=全席指定

 場所:エル・おおさか大ホール(大阪府立労働センター)。

 チケット問い合わせ=同制作プロジェクトTEL 050・3087・4961

 販売=チケットぴあTEL 0570・02・9999

[朝鮮新報 2005.1.26]