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〈1月−保健だより−〉 感染症胃腸炎 インフルエンザがはやってるよ

「今はやっている吐く病気、感染症胃腸炎」

 全国的に高齢者施設を中心に、感染性胃腸炎の集団発生が起きています。

 感染性胃腸炎は例年、冬場にかけてノロウイルスによる流行がみられます。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎の主な症状は、嘔吐、下痢、発熱などで一般的には1〜2日で症状は軽快します。

 ノロウイルスはほとんど全ての年齢層に感染します。大人も感染します。特に抵抗力の弱い、お年寄りや乳幼児が感染しやすく、施設や幼稚園・保育園や小学校・中学校単位で広がりやすいといえます。

 ノロウイルスは人から人へ感染するだけでなく、食品や飲料水を介して感染します。

 また、感染力が強く、少量のウイルスで感染するので注意が必要です。

 嘔吐や下痢症状のある場合は早めに医療機関を受診し、またとくに小さなお子さんやお年寄りは、嘔吐や下痢で脱水症状を起こすことがあるので、水分補給に気をつけましょう。

▼吐いたらまずどうするか

1)吐いたら飲むな

 吐き気が強い間は、しばらく何も飲ませないでください。

2)まずは水分から

 吐き気が落ち着いてきたら水分を少しずつ飲ませてください。(スポーツドリンク、番茶、お湯、薄めたリンゴ果汁など)

 その後、徐々におかゆ、うどんなど腸に負担のかからないもの。

★避けた方がよいもの★
油・脂肪 バター、チーズ、ラーメン、シチュー
乳製品 牛乳、ヨーグルト、乳酸菌飲料など
卵製品 プリン、カステラなど

3)元気がなかったら、診察を

 吐き気止めや点滴治療などほどこされます。

予防方法

@ 手洗いの励行
 外から帰った時、トイレの後、調理の前、食事の前には、必ず石けんで手を洗いましょう。

A 嘔吐物などの処理
 嘔吐したもの、便で汚れたものには、直接素手では触らず、手袋を使って処理をしましょう。

B 入浴
 下痢のある時には、シャワーだけにするか、入浴する順番を最後にし、お尻は石けんをつけて、ていねいに洗いましょう。

C その他
 吐いたり、下痢症状のある時には、他の人とタオルなどは共用しないようにしましょう。

(広島朝鮮初中高級学校 保健室講師 徐千夏)

[朝鮮新報 2005.1.27]