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金剛山歌劇団新ユニット 「LINE」今月24日、原宿で初ライブ

<LINE>のメンバー、後左から李文基、朴勝哲、李光秀、前左、卞才学、李綾香、安英愛さん

 金剛山歌劇団の若手アーティストたちによる新ユニット「LINE」が2月24日、東京都渋谷区のharajuku REKIOで「live;line(ライブ・ライン)」を開く。

 同ユニットは「ヒャン」に続き、金剛山歌劇団の若手演奏家たちで結成。ベースの安英愛、ドラムの李光秀、チャンセナプの李文基、トランペットの卞才学ほか、ゲストメンバーとしてピアニストの朴勝哲、ボーカルの李綾香の6人で構成される。

 「金剛山歌劇団には才能豊かな若手アーティストが大勢いる。公演は地方公演、結婚式などを中心に行っている。団員はひとり一人がスター。ウリ民族チャンダンを現代風にアレンジし、新しいサウンドを若い世代の感性に訴えていきたい」と金哲副団長。

 「ウリナラでも日本でもない、在日としてのサウンドをめざしたい。日本でずっと暮らしていくのだから、ウリノレにこだわりたい。それを今の時代のニーズに合わせて自分たちだけのオリジナル・サウンドとして発信していきたいと思う。民族性が希薄になっていく中、忘れてはいけないものに気づいてもらえたら。ライブを、舞台と観客が一体になって楽しめるものにしたい」と、企画・発案者でもある女性ベーシストの安英愛さんは語る。

 セセデ問題などが重視されているが、セセデアーティストたち自身が自信を持って発信するメッセージなら、きっと観客であるセセデたちにも共感してもらえるはず。

新しいサウンド作りに真剣に取り組むメンバーたち

 AirMagic所属、シンガーソングライターとして活動中の李綾香さんは「民謡、ポップス、民族楽器のコラボレーションを楽しみたい。それぞれの楽器や個性を活かしつつ、それが一つになる新鮮さを味わって欲しい。私たちにしかできないサウンドを提供できると思う」と語る。

 彼女は、元金剛山歌劇団員で、作(編)曲家、ピアノ演奏家として活動していた。

 「民族楽器とポップスのコラボレーションに魅力を感じる。誰もが共感できる音になると思う。観客に2倍楽しんでもらえるはず。軽い気分できてくれて、そこが友達などとのいろんな『再会の場』になればと思う」と、最年少でマスコット的存在である卞才学さんは話す。

 「このライブを契機に新しいサウンドの領域を広げていきたい」とドラマーの李光秀さん。

 「企画も構成も自分たちでして、公演を今までにない、民族楽器の味を伝えるものにしたい」とチャンセナプ、低音笛、饗笛を演奏する李文基さん。

 こまつ座で演劇、ミュージカルの演奏家として活動中の朴勝哲さんは、ソウルでの「オ! 統一コリア」でも「ヒャン」のゲストメンバーとして参加した。

 「ヒャンを通して見つけたものを生かしていきたい。日本人にはなく在日同胞としての特色を出し、新しいものを届けられれば。ライブに来た人には絶対損はさせない。ぜひ、見に来てください」と話した。

 今回のライブ名でもありユニット名でもある「LINE」には、自分たちが置かれている位置や、人との繋がりといったさまざまな意味が込められている。今回は初ライブとあって、スタートラインとなるだろう。(文と写真、盧琴順)

 演目は楽器演奏「フィッパラム」、オリジナル曲「青のライン(コリアンバージョン・パラン「波浪」)」、チャンセナプ演奏「フェヤンニルリリ」。また、朝鮮の映画音楽からとっておきのラブソングなどもお楽しみに。近日、HPの開設予定。

 2月24日(木)、開場=18時30分、開演=19時。料金2500円。

 チケット問い合わせ=TEL 042・341・6411(LINE公演事務局)※平日10時〜17時まで受付。

[朝鮮新報 2005.1.31]