東京・西新井病院で心に響くコンサート |
「西新井病院・ニューイヤーコンサート」が1月29日の午後、東京都足立区の西新井病院看護専門学校で行われた。この日のコンサートは、病院に入・通院している患者を慰労すると同時に、近隣住民とのふれあいを目的として催したもので、会場には予想を上回る数多くの聴衆が訪れた。 コンサート奏者には東京音大4年生でバイオリン科の崔誠一さんとピアノ科の成瑛里さんの二人がボランティアとして協力した。 この日「アリラン」「イムジン河」「涙そうそう」「ムーンリバー」「冬のソナタ」などの名曲が演奏されると、会場からは惜しみない拍手と花束が送られた。 情緒あふれる名曲の調べに聴衆の中には目頭を押さえる姿も見られ、アンコールに応えて「赤トンボ」の美しいメロディが流れると、参加者全員が口ずさむ光景も。 演奏会に参加した患者の家族は、「自宅で意識を失い、こちらに運ばれ死の淵をさまよった母と、まさかこのように二人でステキな音楽を聴ける日が来るとは夢にも思わなかった。隣で静かに耳を傾ける母の穏やかな顔を見ると涙があふれて止まりませんでした。本当にありがとうございました」と語っていた。 [朝鮮新報 2005.2.14] |