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キネマ旬報文化映画一位 原村監督が会見 「日朝の友好に尽くしたい」

 解放前に済州島から日本に渡り、今は大阪で一人暮らしをする梁義憲さん(88)の半生を追ったドキュメンタリー映画「海女のリャンさん」(原村政樹監督)が04年度キネマ旬報文化映画ベストテン第一位に選ばれ、11日、東京・有楽町マリオンで授賞式と記者会見が開かれた。

 キネマ旬報映画賞は日本では80年の歴史を刻む権威ある賞。この日、主演女優賞に輝いた宮沢りえ、新人女優賞の土屋アンナ、助演男優賞のオダギリジョーなどと共に記者会見に臨んだ原村監督は「すばらしい賞をいただいて光栄だ。私一人の功績ではなく、この映画に使われている40年前の貴重なフィルムを撮った、朝鮮通信使の研究者・故辛基秀氏とカメラマンの金性鶴氏に感謝を捧げたい」と顔を紅潮させながら語った。さらに同監督は「この映画は厳しい状況の中で、在日コリアンの物心両面にわたる手厚い支援をいただいた。映画は日朝市民の手で自主上映され、大きな輪が広がっている。現在、朝鮮と日本の関係は厳しい状況にあるが、この映画を通して互いをよりよく理解し、友好を築くために尽くしたい」と力強く語った。

 映画の自主上映の問い合わせは桜映画社(TEL 03・3478・6110)へ。

[朝鮮新報 2005.2.21]