4.3事件 東アジア史明らかに |
津田塾大学大学院 村上尚子さん 「済州島四.三事件」57周年を記念する講演会「済州島四.三事件と戦後在日朝鮮人運動」が2日夕、東京の文京区民センターで開かれ、まず、津田塾大学大学院生の村上尚子さんが「4.3事件当時の在日朝鮮人社会」について講演した。 村上さんは平凡社から翻訳出版された「沈黙の建てた家」の訳者の一人。専攻は「4.3事件」などの韓国現代史。林哲・津田塾大教授の門下生で、まだ26歳の新進気鋭の研究者だ。 朝鮮問題に関心を持つきっかけになったのは、97年に南で制作されたドキュメンタリー映画「レッドハント」。4.3事件をテーマにした映画を見て、その悲劇の全ぼうをはじめて知り、衝撃を受けた。 朝鮮戦争直前に起きたこの事件を通じて、米国のアジア戦略の企図と冷戦下の朝鮮半島の分断の実相を明らかにしたいと意欲的な研究の日々を送る。 [朝鮮新報 2005.4.19] |