金日成主席の後継者として推戴された７４年から８０年代における金正日総書記の各分野での活動をまとめた「金正日伝」第２巻が、白峰社から出版された。

　第１巻に続く第１４から２７までの計１４の章では、全社会のチュチェ思想化や党中央委員会第５期第８回総会で示された社会主義建設の方針を貫徹するため、総書記が７４年２月１９日に打ち出した「速度戦」、思想、技術、文化の３大革命遂行のための大衆運動である３大革命赤旗獲得運動を発起するなど７０年代に朝鮮で行われたさまざまな運動で総書記が積み上げた業績について紹介されている。

　また、革命伝統の全面的な継承、発展のために革命戦跡地、史跡地を整備する事業や革命伝統教育の強化、「生産も学習も生活も抗日遊撃隊式に」というスローガンを掲げ、全人民が革命伝統を大切にするよう指導。「千里馬大高揚期の勢いで『８０年代速度』を創造しよう！」というスローガンのもと、経済建設で一大転換をもたらし、第２次７カ年計画を成功裏に遂行するなど８０年代の経済建設で収めた総書記の功績についても触れられている。

　本書を通じてわかるのは、総書記の指導が人民生活の向上から、国家全般のすべての分野に行き渡っているということだ。

　党創建６０周年、祖国光復６０周年を迎える今年、総書記の指導のもと、朝鮮では今年を勝利者の大祝典として迎えるため、農業を中心とする経済はもちろん、文化、スポーツなどすべての分野に全力を注いでいる。その目標が、本書で紹介されている７０、８０年代の一大高揚期を再現することにある。

　そうした点から、本書は現在、金正日総書記の指導のもとに進められている強盛大国建設の内容を知るうえで一助となる。（松）

　（本書はジュンク堂池袋本店、リブロ池袋店と東池袋店、旭屋池袋店、三省堂本店、八重洲ブックセンター、紀伊国屋書店新宿本店と新宿南店、書泉グランデなどで販売されている）。

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［朝鮮新報 2005.5.9］