国連での経験、研究に |
国連人権委で通訳として活躍 バーミンガム大学大学院 廉文成さん 「戦後60年を迎えようという今でも、いまだ在日同胞への制度的差別構造を温存する日本政府。そのことを引き続き国際社会に訴えていく必要性を強く感じました」 3月末から国連人権委員会に参加した総聯代表団の通訳として同行した廉文成さんは現在、英国バーミンガム大学大学院で国際関係学を研究している。 廉さんは2001年3月、朝鮮大学校外国語学部を卒業後、同校研究院に在籍し、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程(国際政治専攻)に入学。04年3月修了後、英国に留学。 「同胞の民族教育権利を守るために奮闘してきた代表団メンバーと共に活動し、たくさんの刺激を受けました」 廉さんは、自分自身、海外での生活を送る過程で「在日朝鮮人」という存在について幾度となく友人たちに紹介してきたという。 「日本の植民地支配の結果発生し、今なお厚い差別の壁に囲まれて生きる在日同胞の存在を、世界の人々に伝えること−これが在日同胞の人権状況を改善するための一歩になるのでは」 在日同胞は戦後一貫して人権を否定され続けてきた。植民地支配と冷戦という二重の苦しみを体験してきた在日同胞の立場から、抑圧を生み出してきた大国主導の「権力政治」を明らかにして、その構造にどのように立ち向かうべきかについて、しっかりと研究していきたいと語る。 [朝鮮新報 2005.5.31] |