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全絹枝個展開催へ 生きる力と希望を

推さない舞姫 P20

 神奈川県在住の画家・全絹枝さんが5日から11日まで、横浜市の本町画廊で初めての個展を開く。

 個展には家族を描いた絵やこれまで30数ヵ国を旅し、各地の風景や風俗を描いた油画、水彩画、アクリル画などの作品45点が展示される。

 全さんは神奈川県で43年も続く日朝友好展実行委員長や在日本朝鮮文学芸術家同盟中央顧問を務め、3年前には女性同盟結成55周年記念公演の神奈川実行委員長としてエネルギッシュな活躍を続けてきた。

オーストリア ハルシュタット湖畔 P20

 趣味も多彩で写真、舞踊も40年の実績を誇る。全さんは個展の開催を前にして「絵画の魅力にとりつかれて40年になるが、寂しい時、悲しい時、辛い時、絵に打ち込むことでどんなに慰められたか分かりません。生きる力と希望を与えてくれました。また、世界各国、朝鮮半島の北、南を訪ね、たくさんの人々に出会い、交流できたことも私の人生のたからものになっています。この見聞と体験を是非、みなさんと分かち合いたいと願っています」とほほ笑む。

 今年は日朝友好展と個展の開催が重なって、多忙を極めたが、「忙しいのは幸せなこと。人生前向きに何でも取り組んでいったときの達成感は爽快そのもの。未熟な私を支えてくれた同胞のみなさん、家族に心から感謝したい」とキッパリ。(朴日粉記者)

 5日〜11日(AM11時〜PM6時=最終日5時) 本町画廊(横浜市中区本町1−7、東ビル1F)TEL 045・212・2254。みなとみらい線日本大通り駅(一番口)より1分、JR関内駅南口7分。

[朝鮮新報 2005.6.6]