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〈6月−保健だより−〉 「6月4日はむし歯予防デー」

むし歯って何?

 お口の中には、むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)がたくさん住んでいます。この細菌が食べ物(とくに砂糖)を食べて、歯の表面にネバネバした膜を作ります。これが歯垢(プラーク)です。この歯垢の中に住みついた細菌が酸を作り、この酸によって歯が溶けてしまいます。これがむし歯です。

むし歯を放っておくとどうなるの?

1、 とても痛くなり、かむ能力が低下し、食べ物が食べにくくなります。

2、 むし歯がさらに進むと歯が溶けてなくなってしまいます。歯がなくなったすき間から空気がもれて発音しにくくなります。また、歯ならびが悪くなることもあります。

【ポイント@ 生えたての歯はむし歯になりやすい】

 はえてくる歯質は弱い(はえて1、2年は弱い=むし歯になりやすい)。

【ポイントA ミュータンス菌は砂糖を栄養源として増殖し、歯を溶かす】

 細菌は常に口の中に存在します。食べ物を食べた直後はとくに増えます。

【ポイントB だらだら食い、不規則な食習慣はむし歯になる最適な環境】

 夜にむし歯ができやすく、寝る前のハミガキはとても大切です。

【ポイントC むし歯を作りやすいおやつ】

 キャラメルやチョコレートなど歯にくっつきやすいものは控える。

【ポイントD 仕上げみがきのコツ】

 ・寝る前にする(夜は唾液量が少なく、唾液は口腔の酸性度をアルカリ性で中性に戻す)。

 ・むし歯になりやすい場所をみがく(下奥歯の内側、上奥歯の外側は汚れが付きやすい)。

 ・力を入れない(ほんのちょっとの力で十分よごれはおちる)。

【ポイントE 定期健診のすすめ】

 むし歯予防(リスク検査、早期治療)
 歯ならび、かみ合わせの診断
 ブラッシング指導
 食生活指導
 口腔習癖のチェック

むし歯を減らすためには

1、 砂糖(おやつ)のとり方を工夫する(甘いおやつを食べるときはお茶と一緒に)。
2、 食べたあと5分までに5分間歯みがき・ブクブクうがいをしましょう。
3、 よくかんで歯に良いものを食べる(牛乳、魚、まめ類、野菜類、りんご等)
4、 砂糖(おやつ)を食べる時間を考える(食べたあとにそのまま寝るのはダメ)。

歯みがきの基本

(1)歯ぐきの溝
 
 奥歯の溝は複雑で、歯垢(ブラーク)がたまりやすく、歯ブラシも届きにくい部分です。

(2)歯と歯の間
 
 歯と歯の間のよごれは、歯ブラシだけではきれいにできません。

(3)歯と歯ぐきの境目
 
 とくにうえの奥歯の頬側や下の奥歯の舌側は非常によごれがたまりやすいところです。

(広島朝鮮初中高級学校 保健室講師 徐千夏)

[朝鮮新報 2005.6.17]