「南北コリアと日本のともだち展」 絵を通して友だちに |
北東アジアの平和を願う催しとして01年からスタートした朝鮮半島と日本そして在日コリアンの子どもたちの絵画交流展「南北コリアと日本のともだち展」が今年で5年目を迎える。 ともだち展はこれまで、東京、平壌、ソウルほか、日本国内では、京都、大阪、神戸、横浜、名古屋、新潟、さいたま、福岡、山口など各地で開かれた。出品した子どもたちの相互訪問も行われている。
同実行委員会では、このたび、これまでの活動内容をまとめた冊子「南北コリアと日本のともだち展」を刊行した。 代表の三木睦子さんは、「南北首脳会談や日朝首脳会談といった東北アジアの平和に大きく寄与する歴史的な出来事があった。しかし、半世紀以上にわたって隔たれてきた日本と朝鮮半島の関係は、今も緊張と融和の間で揺れ続けており、平和の『輪』をつくりあげる作業にはまだまだ多くの困難が待ち構えている。不安定な緊張関係を足元からゆるぎない平和に変えていくために、お互いにもっと関心を持つこと、違いを認め合うこと、そして歴史を学びながらよりよい未来を築いていくこと。それこそが体制や文化の違いという高い壁さえもを乗り越えるための第1歩となるのでは」との文を寄せている。
冊子には、「ともだち展」の歩みのほか、ソウル・平壌からのメッセージ、子どもたちの作品、作文などが載せられている。 次回展示会は、30日から東京・渋谷の東京都児童会館地下展示フロアで開催される。今回のテーマは「わたしの大切な時間」。7月2日には、4階講堂で「ともだちフェスタ」を開催。同3日には、地下フロアでチョゴリの試着と写真撮影、ハングルを書いてみるコーナーなども設置される。詳しくはホームページで(http://homepage2.nifty.com/2002/friends/)。 【問い合わせ】 南北コリアと日本のともだち展実行委員会事務局(担当=筒井、寺西)TEL 03・3834・9808。 [朝鮮新報 2005.6.20] |