歌手生活30年 姜春美ディナーショー 「同胞の愛に歌の花束を」 |
歌手生活30年目を迎えた姜春美さんが14日、東京都台東区の浅草ビューホテルで「愛につつまれて30年 メモリアル・ディナーショー」を開催した。 歌手生活の大半を東京朝鮮歌舞団で過ごした姜さんは、パンチのある、大衆的な歌手として定評がある。 ディナーショーでは、「野人」「去りし歳月」「アリラン」「花の歌」「友よ」「募る思い」など多数披露。各地コーラスサークルの指導にも積極的に当たってきた姜さんを祝福して、「サークル・アエ」も駆けつけた。 ほかにも歌手の朴貞任さん、東京朝鮮歌舞団が友情出演。エレクトーン演奏に白順任さん、舞踊のパフォーマンスに、桂慶順・栄順、李順和さんほか3人が華を添えた。 会場正面を飾る大型スクリーンには、少女時代も、卒業後も、変わらず歌を愛し、同胞の愛につつまれて一筋に民族の心を歌い続けてきた姜さんと、それを囲む人々のさまざまな思い出がスライドで映し出された。
途中、舞台には30人を超える姜さんの同級生らも登場。中学時代をともに過ごした旧友たちが、日本各地から集まった。 同級生の一人、金弓子さん(東京)は、「春美は学生時代、両親が総聯の活動家だったこともあり、稽古事はしていなかったが、どんな楽器でも自由に操り、いつも歌を歌っていた。音楽室で歌っていた春美のことを懐かしく想う。勉強も良くでき、面倒見もとても良かった。みんなの人気者だった春美のために、今日は遠方からも同級生がたくさん集まった。これからもたくさんの人々に生きる力と喜びを与える歌を歌い続けてほしい」と語った。 会場には2人の息子も駆けつけ、歌手生活で多忙な日々を送ってきた姜さんに花束を渡した。姜さんの目からは大粒の涙。ディナーショーには約300人が参加した。(金潤順記者) [朝鮮新報 2005.6.22] |