「国民協会」が記録を発行 「日朝関係と6者協議」 |
3月4日に開催された日朝国交正常化国民協会主催によるシンポジウム「日朝関係と6者協議−東アジア共同体をめざす日本外交とは」の記録である。あわせて、同協会が3月30日〜4月2日まで平壌に派遣した訪朝団の報告も収録されている。 立教大学の李鍾元教授による講演「東アジア共同体と東北アジア」、「骨問題と経済制裁論を検証する」と題したシンポジウムの内容が詳細に記されている。シンポジウム参加者は和田春樹東大名誉教授、小此木政夫慶大教授、小牧輝夫国士舘大教授、木宮正史東大助教授の面々。@日朝会談と日朝交渉A日朝交渉の現段階B遺骨問題を検証するC6者会談参加無期限中断声明の意味D経済制裁論の論理と効果E残された問題−の6つの問題設定に基づき、繰り広げられた論議の内容が収録されている。 2003年12月〜05年3月の日朝関係日誌、「横田めぐみさんの遺骨鑑定結果はねつ造」と題した朝鮮中央通信の備忘録、3.1節記念式典での盧武鉉大統領の祝辞など参考になる資料も多数付いている。 今春行われた協会訪朝団の記録、そこでの宋日昊外務省アジア局副局長の発言内容も興味深い。訪朝団メンバーは和田春樹、小此木政夫、木宮正史の3氏。宋副局長との会談は3時間にわたったという。 [朝鮮新報 2005.6.24] |