児童書専門の図書館へGO! 世界の絵本に親しみを |
国際子ども図書館 東京・上野公園の木立の中をくぐり抜けて大噴水を通りすぎると、どっしりとしたたたずまいの「国際子ども図書館」がある。国立国会図書館の支部図書館として、2000年にオープンした日本初の国立の児童書専門図書館で、1階は子どものためのフロア、2階は大人のためのフロア、3.4階は大人と子どものためのフロアと、3つのフロアからなる。図書館には、約30万冊の児童書と関連資料が収められている。
1階「子どものへや」は、子どもたちが部屋のどこで本を開いてもページに自分の影が落ちないよう設計が施されている。 室内を丸く取り囲むように配置された本棚には歴史、地理、社会、宇宙、植物、動物、環境のほか、日本の物語、外国の物語、絵本、昔話、ことばあそびなど、いろんな分野の本が種類別にわかりやすく並べられている。 「世界を知るへや」には、世界各国と各地域の地理、歴史、民俗等を紹介する資料や海外の絵本など、子どもたちが世界に興味や関心を持ち、国際理解を深めることを目的とした資料を開架している。「おはなしのへや」では、絵本の読み聞かせやおはなし会を土曜、日曜に定期的に開催している。 2階は大人のコーナーで、利用は18歳以上の者に限られる。 3階「メディアふれあいコーナー」では、子どもたちが親しめるさまざまな電子出版物や、「絵本ギャラリー」を、パソコン等を通して見ることができる。 同階の「本のミュージアム」では、9月18日まで「ロシア児童文学の世界」を開催している。4500冊に及ぶロシア語児童書と翻訳書の中から400点を選びロシア児童文学の世界を二部構成で紹介する。また、「日本のバリアフリー図書の歩み」も合わせて開催。日本国内における障害児向け資料の歩みを振り返り、歴史的意味を持つ点字資料、拡大写本、布の絵本等(約40点)を展示している。 【アクセス】JR「上野」駅下車徒歩10分。東京都台東区上野公園12−49。TEL 03・3827・2053。開館時間=9時30分〜17時。休館日=月曜日、5月5日を除く国民の休日、祝日、年末年始、奇数月の第3水曜日。 「いたばしボローニャ子ども絵本館」
東京都板橋区本町の「いたばしボローニャ子ども絵本館」。板橋区では81年、板橋区立美術館で「ボローニャ国際絵本原画展」を催したことをきっかけに、イタリア・ボローニャ市との交流を深めてきた。「絵本館」には、93年以降、板橋区がボローニャ市から毎年寄贈してもらった世界80カ国およそ2万冊のうち一部を展示している。 アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、アメリカの大陸別色ラベルを張った絵本を国、地域別に展示して、世界各国の絵本を直接手にとって触れられる日本で数少ない図書館。 20日には、「世界の絵本おはなし会」が開かれる。 【アクセス】都営地下鉄三田線「板橋本町」駅(A1出口)下車徒歩7分国際興業バス「大和町」または「板橋本町」下車徒歩7分。東京都板橋区本町24−1(いたばしボランティアNPOホール内)。TEL 03・3967・5261(板橋区立中央図書館)、TEL 03・3961・9981(板橋区立氷川図書館)。開館時間=10時〜17時。休館日=毎週月曜日、月末(祝日と重なるときは翌日)、年末年始。 [朝鮮新報 2005.8.8] |