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教えられなかった戦争−中国編 東京で完成試写会

 明治以来、他国を侵略して経済発展を遂げた日本。帝国主義列強の侵略と闘い、人民を解放し、社会主義国家を作り出した中国。

 敗戦から60年を経た今日、日本社会では首相の靖国参拝が繰り返され、政治家や財界人による侵略戦争を美化する発言が大手をふるい、自衛隊が海外派兵され、究極として平和憲法の改悪を狙っている。

 戦争を必要とするものは誰か?

 監督の高岩仁さんは「戦争を引き起こす者は、昔も今も変わらない。自らの利益追求だけにひた走る財閥、資本家である」と語る。

 高岩監督によれば、日本敗戦時、アジアなど他の国に捕えられた戦犯971人が死刑判決を受けた。しかし、日本が最も多くの人を殺戮し、略奪を繰り返した中国では、死刑や無期懲役を受けた者はひとりもいないという。

 「たとえ、戦犯であっても、みな人間である。人間であるかぎり人格を尊重し、反戦平和のために闘う人間にもどれる」−中国のこの政策から、深く学ぶ必要があると高岩さんは強調する。

 完成試写会=11、17日。

 参加費=一般1000円、学生=500円。

 場所=総評会館、JR「御茶ノ水」駅徒歩5分。都営地下鉄新宿線「小川町」駅3分。

[朝鮮新報 2005.8.8]