朝鮮解放後、北、南、海外の作家たちが一堂に会し、初めて行われた民族作家大会。南側団長である詩人・高銀さんが、7月23日、白頭山頂で詠んだ詩を翻訳、紹介する。
陽が昇る
三千里錦繍江山 すべての草花、朝露
朝陽のひとさしひとさしに目を覚ます
きんろばい、おたからこう
ウジョングムの花
喜びに満ち
100年前ひとつだったもの
150年前ひとつだったもの
いや300年前
ある闇夜のいいがかりにも
ひたすらひとつだったもの
100年後
なぜひとつではなかろうか
100年前
100年後
その間に生き生きと生き返ったいま
なぜひとつではなかろうか
このまま砕かれた半端ものとしては生きられない
振り返り
醜い鉄条網、静かに取り払おう
醜い心の中の硬い壁を溶かし
そこに扉を開けた青い野原よ 今日暁の4時、白頭の霊峰頂きに登り
わが祖国、すべてを眺め風を呼ぶ
うれしい
うれしくて堪らない
ウォーとトラが吼える
隠すことができず濡れたわが瞳
16の少年、その時のもの
ここ白頭16の峰峰に
わが血筋かけ眺める 体のここそこ
刺さった釘が
すべて抜けた 将軍峰、望天吼の間飛ばされるように
強い風に包まれ
祖国のすべてを見渡す
小白、間白を見る
北胞胎、南胞胎、摩天嶺を見る
雲の塊さし
魂を露わにし山々を見る
そして
わが運命が歌になり踊りになる
わが肺も疲れた肝も踊りになってしまう あの七宝、狼林、妙香
あの九月
あの金剛1万2千峰
そして外雪岳、内雪岳を見る
あのムンスサリ、五台山
雉岳、月岳
太白、小白を見る
ひとつの生の智異山、天王峰、老古壇を見る
海を越え
わが子孫の祖国、漢拏山の朝を見る いや
数千万の山と山麓
数千万の山と野に道を作る
母と姉のみずなみ
数千万の同胞、血脈、魂
その生と死を見る 何年ぶりだろう
ふたたび白頭の頂、暁に登り
何年ぶりだろう、心深くなき
心残り無く
からの歩みゆっくりと下る
下り
三池淵、白頭の霊峰の影を悠然と迎える
いや二つではない
ひとつの生、それを必ず生み出す
陽光眩しい一日を迎える あの海一杯に陽が落ちる(高銀)(訳、康太成) [朝鮮新報
2005.8.10]
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