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一番会うもの「水泳」

インターハイ競泳に2年連続出場 九州中高 金亜蘭さん

 夏の日差しを浴びてこんがり焼けた肌にがっしりとひしきまった体。そんな大人びた姿とは対象的にどこかあどけなさの残る表情。

 昨年のインターハイ競泳に続き、2年連続で出場を果たした九州朝鮮中高級学校2年の金亜蘭選手。

 昨年は200メートル自由形のみの出場だったが、今年は100、200メートル自由形に出場。両種目とも決勝(8人)へは進めず予選敗退。しかし、100メートルでは自己記録を更新し、本番での強さをアピールした。

 3歳から始めた水泳。朝鮮学校には水泳部がないが、一人黙々と練習に励み「全国」を目指した。高級部に上がる時、日本学校から推薦を受けるも「九州朝高の代表として、朝鮮人として」と全国を目指した。

 大会の多い夏はとにかく「水泳漬け」でほかには目もくれない。でも「シーズンが終わると友だちとよく遊びに行きます」とほほえむ。

 好きなのは日本語授業。「彼女は?」と聞くと「…」と照れ笑い。そんな彼もまだ朝高2年生。青春真っ只中だ。

 「朝高卒業後ですか? 大学に入るつもりだけどまだ考え中です。水泳は自分に一番合っているから、これからも続けていきたい」

 彼の目はすでに来年のインターハイに向いている。決意を述べる言葉の端々から水泳に賭ける情熱と意気込みが感じとれた。

 「来年もまた必ずこの場に戻ってきます。来年は必ず決勝に進出してみせる」とキッパリ宣言した。

[朝鮮新報 2005.8.23]