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歪んだ日本の「反日」報道

中国の教育学研究者 王智新さん

 先月9日、東京・御茶ノ水の明治大学駿河台校舎リバティタワーで開かれた「『反日』とは何か−東アジア市民の対話」に、韓国の歴史家・聖公会大学教授の韓洪九氏、東大教授・高橋哲哉氏、東京経済大学助教授・徐京植氏らと共に出席し、白熱の討論を繰り広げた。

 王さんは52年に中国で生まれた。85年に来日し、現在は宮崎公立大学人文学部教授。専攻は教育学で、その分野の著書も多い。

 王さんはこの日の講演で、「中国民衆の反日行動」が、日本のメディアではあたかも「暴動」や「騒擾」などと伝えられていることに強い怒りを表明した。

 デモの背景についても「民衆の中国政府への経済的不満」などとゆがめて報道していると指摘。

 「靖国問題や歴史教科書のわい曲などへの民衆の怒りは、日本帝国主義に対する抵抗としての『抗日』の歴史的経験と結びつけて理解すべきだ」と語った。

[朝鮮新報 2005.8.23]