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近い将来、五輪選手出場を

北海道初中高 ウエイトリフティング部コーチ 金太壌さん

 「自分が表舞台に出られなかったんで生徒たちに成し遂げてもらいたいという気持ちはあった」

 自身が学生時代に培ったウエイトリフティングの技術を生徒たちに徹底的に教え込み、年々全国レベルの選手らを輩出している。

 北海道朝高1年まではサッカー部だったが「今のままでは頂点を目指せない」と退部。自分の腕っ節を試そうと日本学校のアマチュアレスリング部に「教えてくれ」と一人飛び込んだ。ケンカには自信あったがバンバン投げ飛ばされた。

 「力をつけよう」とウエイトリフティングを始めたのがきっかけとなり、その魅力にとりつかれた。まだ北海道初中高にウエイトリフティング部がなかった時代、一人黙々と練習を積んだ。

 1992年。道大会に出場し優勝を果たすも、まだ朝高生には全国大会出場の道が閉ざされた時代。

 「幻のチャンピオン」とマスコミはこぞって取り上げた。

 「なんで同じ高校生なのに自分だけ?」。この時の疑問が自身を大きく変えた。

 94年にインターハイへの道が開かれると、生徒たちと共に全国を目指した。中央大、早大大学院でも続けながら月に1、2回は北海道に戻り部の指導にあたった。その間、98年バンコクアジア大会に朝鮮代表として出場するなどして、朝鮮の技術も習得した。

 「近い将来、在日初となるオリンピック選手を輩出したいですね」

[朝鮮新報 2005.8.30]