「優れた童詩の世界を」 |
来月から本紙に登場 李芳世さん 9月から本欄の人気シリーズ「私たちのうた」の訳者が在日同胞詩人・李芳世さんに交代する。 李さんは「パッモゴンナ」をはじめ、在日同胞や子どもたちに、温かいまなざしを注ぎ、情緒豊かな詩の世界を確立してきた。 「詩は恋人であり、私の人生そのもの」だと語る李さんの詩は、リズミカルで、簡潔。そこに描かれているのは、同胞社会の暮らしにあふれる泣き笑い、怒り、悲しみ−。短い詩の一つひとつに「同胞たちの命の輝き」がぎっしり詰まっている。 こうした熱い姿勢に対し、02年、日本児童文学者協会は李さんに三越三千夫少年詩賞特別賞を贈り、その作風について「父、母、祖父、祖母、そして同胞への熱い愛に満ちている」と称えた。 「童詩は子どもだけではなく、大人の心にも『子ども』を甦らせ、息づかせてくれる」と李さん。朝鮮半島のみならず、在日、在中など海外の優れた童詩を紹介したいと意欲的に語った。 [朝鮮新報 2005.8.31] |