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「次は一部昇格」

朝鮮大学校ボクシング部コーチ 朱一さん

 朝鮮大学校ボクシング部が今年7月24日、関東大学ボクシングリーグ2部校との入れ替え戦で勝利した。1982年の3部昇格以降、成し遂げられなかった悲願を達成した。

 「大人一人いれば成しえたこと。自分はそのきっかけを与えたにすぎない」

 昨年の6月にコーチに就任。これまで指導者がいなかった同部をひっぱり「2部昇格」を目標にひた走ってきた。最初はコーチになることを断った。その理由は東京朝高からジムへと携わってきたボクシングから7年ほど遠ざかっていたからだ。「自分には無理だ」と。しかし、毎年全国レベルの選手を輩出させる東京朝高ボクシング部の李成樹監督、大阪朝高ボクシング部の梁学哲監督からの熱心な要請とその気概に心打たれ、コーチになることを決めた。

 朝大ボクシング部にはインターハイ出場経験のある名だたる選手らが集うが指導する者がおらず、モチベーションを維持するのがやっとだった。部の慣習を一から正した。1部、2部の強豪大学と何度も練習試合を重ねた。39歳。選手らとは歳も近く気も若い。気兼ねなくなんでも話せる「兄貴」的存在だ。

 「自分はおいしいとこ取り(笑)。2部昇格は在日本朝鮮人ボクシング協会の李学宰会長や同部OB会の力なしには成し遂げられなかった。選手たちが自分の力を信じてがんばったから。次は1部昇格です」

[朝鮮新報 2005.9.14]