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「舞踊で感動与えたい」

金剛山歌劇団男性舞踊家 劉正一さん

 金剛山歌劇団創立50周年記念特別公演「飛躍」。

 第2部、音楽舞踊組曲「愛・故郷の四季」で一躍注目を浴びている。

 軽やかにステージで舞い、ヒロイン役の女性舞踊家を力強くリフトする。その姿に、客席からは「あのダンサーは誰?」との声がささやかれた。

 山形県出身。入団8年目。

 朝高を卒業するまでプロのダンサーになろうとは考えていなかった。知人の紹介を受けて、金剛山歌劇団に魅力を感じ、入団を決意した。

 学生時代は陸上部で汗を流した。

 「舞踊はまったくの初心者だったため、踊れるようになるまで苦労した。バレエの基礎など、使う筋肉がまるで違う」

 「愛・故郷の四季」は、朝鮮舞踊の巨匠、ペク・ファニョン氏が5年間構想を温めてきた作品だ。劉さんらは年始から4カ月間、朝鮮で上演の準備を進めてきた。

 ストーリーに忠実に、登場人物になりきってヒロインへの情熱的な愛を表現する。

 日本での全国ツアーはじめ、北南朝鮮でも舞台に立った。

 今年、地元山形県では、17年ぶりに公演が行われた。県会議員、市会議員ほか、たくさんの同胞、日本の市民らが観覧した。 

 「創立50周年を機に、もっともっと技術を磨いて、すばらしい舞踊家になりたいと考えている。舞踊を通して人々に感動を与えたい」

[朝鮮新報 2005.10.11]