東京朝鮮歌舞団創立40周年記念特別公演「昨日、今日、明日 ずっと同胞とともに」 「涙あり、笑いあり、すばらしい公演」 |
総公演数−9786回、走行距離−53万2067Km 東京朝鮮歌舞団創立40周年記念特別公演「昨日、今日、明日 ずっと同胞とともに」が15日夕、東京都荒川区のサンパール荒川大ホールで開かれ現役団員はじめ、初代団長の金黄英さん(75)を含む同歌舞団の往年の名歌手、舞踊家、そして東京文芸同舞踊部員約40人が出演した。
舞台に上がった10代から70代までの出演者同様、客席も小さな子どもから白髪の老人まで幅広い年齢層の人たちで埋まった。 合唱と舞踊「誇らしきわれらの40年」の開幕とともに、客席から身を乗り出し舞台を指差しながら、「懐かしいわ…あの人が出てる。若いときのまんまだわ…」などと、往年の名歌手、名舞踊家たちを懐かしむ人たちの姿があちこちで見受けられた。 公演では現役団員と歴代団員たちによる女声重唱「オルシグ チョウルシグ」、男声重唱「牛追いの歌」、カヤグム並唱「ウリ分会 スニオモニ」など長い間、同胞たちに広く愛された民謡が披露されたほか、03年朝鮮の「2.16芸術賞」で2位を受賞した舞踊家・桂栄順さんの独舞「オクペチュム」、出演者全員による合唱と語り「我らの誇り限りない」、金赫淳団長の独唱「オッケチュム」、民謡メドレー「セタリョン」、若手団員たちのエネルギッシュな現代歌謡とダンス「行こう!」など、多彩な作品が上演された。 とくに観客たちは、過去40年の歴史を振り返る映像と当時の社会的状況を反映した歌のメドレーに深い感動を受けている様子だった。 映像は1965年3月23日、東京都台東区の台東朝鮮会館で開催された同歌舞団(当時は東京朝鮮文宣団。67年に改称)の結成式から、今年5月の総聯結成50周年を祝う同胞大祝典までを映し出した。 また会場には、日本各地で活躍する地方歌舞団員ら40人も駆けつけ花を添えた。趙正心・大阪朝鮮歌舞団団長は、「同胞たちの喜びが私たちの幸せ。わたしたちは同胞のいる所ならどこへでも駆けつけていく。これからも東京歌舞団のトンムたちと歩みをそろえて、日本各地でがんばっていくので温かく見守ってほしい」と語った。 この日、会場には約1000人の観客が訪れた。 同歌舞団のこれまでの公演回数は9786回、観覧者数は407万52人、文化サークル指導1万1960回、走行距離は53万2067qになるという。 公演終盤の民謡メドレーでは、たくさんの観客たちが席を立ちオッケチュムを踊っていた。 公演終了後、東京都小平市の同胞女性(50代)は、「私たちが日本で暮らしているだけに組織から受ける影響はとても大きい。私にとって祖国であり組織でもあったのは、学校であり、歌舞団だった」と語った。柳順子・南武朝鮮初級学校教員は、「涙あり、笑いありのすばらしい公演だった。映像を見て歌を聴きながらあふれる涙をこらえ切れなかった。常に同胞たちに寄り添い、歌い、踊ってきた朝鮮歌舞団のすばらしい公演にとても感動した。私も教育現場でよりいっそうがんばらねばというパワーをもらった」と興奮気味に話した。(金潤順記者) [朝鮮新報 2005.12.17] |