民族楽器サークル演奏会 東京、関東の朝鮮学校生徒135人が出演 「世代を越えて民族の音色を奏でる」 |
金剛山歌劇団、「民楽」も特別出演
9日夕、東京都荒川区のサンパール荒川で、東京および関東地域の朝鮮学校生徒たちによる民族楽器サークル演奏会が開かれた。 東京朝鮮中高級学校、東京朝鮮第1初中級学校、東京朝鮮第3初級学校、東京朝鮮第5初中級学校、千葉朝鮮初中級学校、西東京朝鮮第1初中級学校、西東京朝鮮第2初中級学校、栃木朝鮮初中級学校の民族楽器サークル部員135人が出演した。金剛山歌劇団器楽部、民族楽器重奏団「民楽」、民族楽器サークルOB47人が特別出演して舞台で演奏し後輩たちを励ました。
公演には、徐萬述・総聯中央議長はじめ、朴昌吉・総聯東京都本部委員長、同胞、学生など約1000人が訪れ鑑賞した。 西東京第2の打楽器演奏「サムルノリ」で華やかに幕を開けた演奏会第1部では、東京第1・中級部生徒のヤングム独奏、東京第5の木管楽器重奏ほか、初級部生徒たちの重奏、高級部生徒による合奏など8曲が披露された。 中でも、東京第3、第5、千葉の初級部生徒による合奏「トラジ」や、東京第1、第5、千葉、西東京第1、第2、そして、今回1人での参加となった栃木初中生徒による合奏「豊年の喜び」が観客の目をひいた。
演奏会は過去5年間、毎年8月に行われてきた生徒合同合宿の成果を発表する場でもあり、民族教育の場で世代を越えて受け継がれていく民族の音色をたくさんの人たちに伝える輝かしい舞台でもあった。 この間生徒たちは、学父母の温かい応援のもと、休日返上で練習を積み、合同練習のためバスに乗って、楽器を運搬し、練習に励んできた。また、専門分野で活躍する卒業生および民族楽器愛好家の先輩たちは、仕事の合間を縫って幼い後輩たちの指導にあたった。 出演者を含め、公演に関わった関係者は190人におよぶ。 金剛山歌劇団器楽部、民族楽器重奏団「民楽(ミナク)」の特別出演で飾られた第2部のフィナーレは、指揮者の白在明氏を迎え、OBたちまで含めて「トウレノリ」が演奏された。客席から響いた大きな拍手には、これからも民族の魂を大切に守っていく同胞たちの熱い思いが込められている。 このたびの演奏会に賛同したサークルOBたちからの助成金は、各参加学校の楽器修理代や消耗品代として使われる。(康明姫、民族楽器重奏団「ミナク」代表) [朝鮮新報 2005.12.17] |