2005クリム(丘林)展 「多様な技法 あふれるセンス」 |
朝鮮画、油彩、アクリル画など 26人、46作品展示
在日同胞美術家たちによる美術展「2005クリム(丘林)展」(主催=在日本朝鮮文学芸術家同盟美術部東京支部)が19〜25日、東京・銀座のギャラリーくぼたで開催された。
「クリム展」は、10年ほど前からより多くの作家たちとその作品を世に知らせ、在日朝鮮美術運動の発展と新人育成のために開催されてきた。 「クリム(丘林)」の名には、祖国・朝鮮を表す「青丘」の意が込められている。 展示会には、朝鮮画、油彩、アクリル画など、東日本在住の26人の美術作品、全49点が展示された。 中でも朝鮮の風俗をユーモラスなタッチで描いた朝鮮画「端午節」(洪永佑)、雄大な白頭山の晩秋を描いた油彩「晩秋麗日」(崔光徳)、雪の日もバスに乗り朝鮮学校に通う子どもたちを温かい視線でとらえた朝鮮画「雪の日に」(高石典)、コンピュータ・グラフィックを駆使して空飛ぶ通学電車などを描いた「通学1」(朴枝憲)などは好評を博していた。 金任鎬・文芸同東京美術部長は、「今回数年ぶりのひさびさの開催となった。特徴としては、20代から70代まで幅広い年齢層の作家たちが参加した。表現方法も多様化し、描くものもさまざま。ここ数年間、定期的に展示会を開催できなかっただけに、これからは2年に一度くらいのペースで開催していければ」と話した。(文=金潤順記者、写真=姜鐘錫記者) [朝鮮新報 2005.12.25] |